ディーリアス会議室 過去ログ集1
1998.7.12〜1999.9.28

細々と始めた会議室ですが、皆さんに教えられることばかり、とりあえず一年経過しました。
ここでご紹介したCDがレコード芸術誌で
紹介されるなど、成果?もあがっているようです。今回は画像も掲示板の時のように再現しました。
なお、当然ながら、発言などは投稿者に属し、無断転載を禁じます。
ディーリアスの音楽を聴く上での指針や研究の資料となれば幸いです。


09月28日(火)23時27分30秒,市川 千尋,chihiro@mxj.mesh.ne.jp,北国のスケッチ 「北国のスケッチには何のプログラム(標題)もない。手がかりといえば、 それぞれの楽章に与えられた題名をべつとして、彼の人生観にあるように 思われる。『人間は空しい!自然だけがめぐってくる!』というのが、 しょっちゅう彼の思考に現われる要旨だった。」             −−−Eric Fenby 三浦 淳史 訳 自然を見るときに、シベリウスの交響曲4番や6番に代表されるリリカル なアプローチと対比しうる佳作であろう。秋の空のように変わりやすい 旋律、全てが音の散文詩を読むように流れてゆく。音の色彩感は、まるで バックスの作品のようだ。ディーリアスとしては斬新な表現である。 シベリウスの作品が音の無駄な部分をそぎ落とした水墨画だとすれば、 ディーリアスの作品は、音の色彩や旋律のピースを集めた大きなジグソー パズルのようなものではないだろうか。 録音は1974年 東芝EMIの発売(1977年)帯には、こうある  「グローヴズ豊かな円熟を迎えました。光りながら過ぎてゆく美しき ディーリアス。」      ・・・ ノーコメントだ。 北国のスケッチ 生命の踊り/夏の歌 サー・チャールズ・グローヴス/ロイヤルpo. 東芝EMI EAC-80351

,想い出のディーリアスLP その10,

09月26日(日)19時57分11秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp, フェンビーさん尻尾ふりふりつばめ振り ディーリアス落ち葉つまみて墓偲び ディーリアスを弾いてバックスむせび泣き
祝刷新開設瞬間伝達智矢通途 

, 09月25日(土)13時58分22秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,メニューインのLPのご披露ありがとうございます。 私の持っているヴァイオリン・ソナタ第3番の録音テープは、きっとこれ ですね。NHKのFMで録ったものです。 1932 年、颯爽とTIME 誌の表紙にも登場した神童メニューインは、その後 華々しい演奏活動をするわけだが、程なく長いスランプに陥ることにもなる。 そこからの脱出のプロセスが名著「ヴァイオリン奏法」に結実したのであり、 聴衆を意識せず自己の音楽を作ることに専心する「姿勢」への転換がこの テキストのエッセンスなのだろうと思う。 そうですね、ディーリアスのヴァイオリン・ソナタは全て有機的な繋がりを持ち、 フランクの循環形式を意識しながらも、さらに洗練された形を模索していますね。 しかもそれと気づかぬぐらい、そっと提出されているのがディーリアスの特徴 なのでしょうね。 (参)メニューイン(服部、服部訳):ヴァイオリン奏法、音楽の友社、1976 年 (追)メニューイン氏、来日の折、発音はメヌーヒンですと言ったとか。(笑)
このLPだったのですか! 感謝!

09月25日(土)00時42分05秒,市川 千尋,chihiro@mxj.mesh.ne.jp,ディーリアス  ヴァイオリンソナタ 枯れた幽玄美 彼らの演奏は女性演奏家のパフォーマンスと異なり、決して 流暢な物とは言えない、無骨で、粗野で、それでいて何より 心のこもったパフォーマンスである。この作品の全てを知って いるからだ。このラインナップがCDリストに無い。至極残念 である。全ての演奏家に伝えたいディーリアスの全てがある。 私的な話で恐縮だが、私の初めて手にしたディーリアスの ヴァイオリンソナタがこれであった。聴き込むうち、様々な 旋律は全て関連しており、壮大なタペストリーを形作っている ことを知った。フェンビー氏のピアノは実にメロディアスで あり、彼につけるメニューインは大変だったであろう。それで いて、メニューイン独自の世界は捨てていない。喧嘩もあった ろう・・彼らデュオの作る幽玄の能舞台で、シテとワキの舞いは 実に爽やかに我々の胸にせまる。 LITTLE の盤と比較?それは全く無意味なことである。例えば 前者が素晴らしい歌手の歌であるなら、後者は年老いた母の歌う 子守歌のようなものだから・・・。 YEHUDI MENUHIN / ERIC FENBY DELIUS The Three Viorin Sonatas EMI ASD 3864
想い出のディーリアスLP その9

09月23日(木)10時53分29秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,札幌の鳥カッコウがめっきり少なくなったことをボードに書き込んだ ことがあるけれど、つばめも街中で見かけることが無くなった。 子供の頃、こんな俳句があると兄から教えてもらった。 春なればつばめスイスイ燕尾服 子供ながらになるほどとは思ったが、考えてみるとこれは駄作である。 まず、季語の代わりに季節を表す春そのものが入っている。 次に、燕尾服とは元々つばめの様に見えるからそう呼ぶのである。 つばめが燕尾服を着ているように見えるのは当たり前なのであった。 それはともあれ、燕尾服を頻繁に着る人々といえば、すぐ思い付くのは 演奏家、指揮者である。音楽家が颯爽と舞台に登場し、演奏を終えて拍手 の中なごり惜しまれながら舞台から去っていく・・・。 「去りゆくつばめ」は弦楽合奏も、弦楽四重奏も私の大好きな曲である。
,去りゆくつばめ
,
09月21日(火)23時51分57秒,市川 千尋,chihiro@mxj.mesh.ne.jp,小野さん、はじめまして 市川と申します。 私は音楽はよく聴きますが、芹沢一洋著の「私の出会った心の川」という本は まだ読んだことがありません。芹沢氏は、たぶん想い出や心の印象、そして 環境や自然を大切に考える作家なのではないでしょうか。そんな気がします。 クラシック音楽の趨勢からすると、ディーリアスの音楽は異端の部類に属する かもしれません。他のクラシック・サイトを見ていただくと、クナがどうの、 フルベンの9番はどうの、シューリヒトがどうのと演奏の優劣を論じたり 録音やディスコグラフィーにこだわるもの、総合アミューズメント形式の BBSを中心にしたサイトなどあります。当サイトはそれらとは別の見地で、 クラシック音楽の印象や想い出を語って行くことにこだわっています。 ディーリアスの音楽は、非常に分かりやすい音楽です。あまりにも分かりや すすぎて嫌悪を感じる人もいるでしょう。しかし、一旦肌に合えば、おそらく 一生離れることが出来ないと思います。 管弦楽曲では 「小管弦楽のための2つの小品」の中の、「春初めてカッコウを聞いて」 が傑作です。カッコウの鳴き声と人生のはかなさ、自然の不思議さ、すべて 凝縮されています。 「イルメリンの前奏曲」は恋を思う若い女性の歌、素晴らしい旋律が展開されます 「夏の歌」は、病に冒されたディーリアスが遙かな人生の夏の日を回想します。 まだまだ素晴らしい作品がありますが、これらは大抵のCDに収められています。 A DELIUS FESTIVAL という EMI から出ているCDはなかなかお買い得です。 (0777 7 64569 2 8) 中の「去りゆくつばめ」は、言葉を失うほどの感動があります。 国内盤でも、バルビローリやビーチャム、ヒコックスなどの盤がありますが 上記の作品が入った物をお求めになればいいでしょう。
,はじめまして,

09月20日(月)23時15分52秒,おのたかあき,cikar@fa2.so-net.ne.jp,こんばんは 今日買った芹沢一洋著の「私の出会った心の川」にディーリアスの音楽のことが書いてありました。 大変興味を持って、是非聴きたいと思いました。名前も初めて聞いたほどで、検索したらあなたのHPでたどり着き、びっくりしています。 よろしくお願いします。小野
,オススメのCDを教えてください,
09月15日(水)00時23分24秒,市川 千尋,chihiro@mxj.mesh.ne.jp,ディーリアス「人生のミサ」 国内盤 発売は1976年かと思われる。東芝EMIが世に問うた記念すべき 国内盤「人生のミサ」。レコード芸術誌の推薦盤となり、高く評価 されながらも、すぐに廃盤となってしまった。もちろんグローヴスの 不朽の録音。「ディーリアスは、『人生のミサ』において、現世のための ミサ曲を書いたのだ。ニーチェの思想の底にある『生への絶対的肯定』 のために”ミサ”を捧げたのである」と、三浦先生の語り口も熱い。 日本初演は1976年9月15日、山口貴指揮フィルハーモニー合唱団 (東京厚生年金会館)だそうで、ちょうど23年前のことである。 23年前、時代の不安と期待の間で、我々はこの作品に出会った。 「人間は無だが、自然は永久に回帰する」というディーリアスの言葉は 翻って物質文明を享受している私たちに空しく響いてしまうのだろうか。 この作品が国内盤だった当時は、私たちを育んでくれた自然への畏怖と 憧れがあり。私たちはもっと真摯に人生の節目を、生や死を見つめていた はずだ。そして、様々な困難に直面しても、したたかに生きていく知恵と 工夫、そして何よりも他人に対する思いやりがあった筈である。 ディーリアスのメッセージは、現在の私たちに実にタイムリーだ。 彼の世界の魅力は、ノスタルジアだけではなく、現在における普遍的 な真理の問いかけにあると言えよう。 「人生のミサ」 東芝EMI EAC-80420〜21 Sir Charles Groves London Philharmonic Choir & Orchestra

,想い出のディーリアスLP その8,

09月03日(金)22時45分16秒,市川 千尋,chihiro@mxj.mesh.ne.jp,今から20年近く前、学生の時、様々なディーリアスの作品を集めていた。 そして、ただ感動していた私がある。しかし、ディーリアスのピアノ協奏曲 だけはなかなか見つからなかった。やっととあるレコード店(石丸か神田の富士 レコード店か忘れた)で偶然手に入れた。嬉しかった。 MM型のカートリッジを静かに降ろす・・初めての音楽が小さな部屋に広がった、 それは、昔好きだったラフマニノフの作品よりも、甘く、切なく、それでいて ディーリアスさを失わない新しい音楽だった。流れる音楽に過去の色々なことが オーバーラップしてくる、辛いこと、悲しいこと・・私は静かに泣いていた。 録音は悪いものの、ブルムは一生懸命弾いている・・それは我々にも痛いほど 伝わってくる。ある意味でこれほど暖かい演奏は無いように思われる。 現在の定盤は フォルケ/デル・マーだが、大人しい後者に比べやや荒削りな 面はあるものの、全くひけをとらない演奏だということが今聴き直してみて感 じている。1978年、米サミットの発売。1970年代の録音と思われる。 その後、「ディーリアスの音楽」Volume2 の中の BETTY BEECHAM/R.P.O/ BEECHAM指揮(1946年)の盤を知ることになるのだが、この盤の歴史的 価値についてはいずれかの機会に委ねよう。 SUMMIT SUM 5088 ELGAR:Pomp and Circumstance March BATH:Cornish Rhapsody ADDINSELL:Warsaw Concerto DELIUS:Concert in C Minor for Piano HERBERT BLUM/Piano HANBURG SYMPHONY ORCHESTRA WALTHER JERGENS/Conductor

,想い出のディーリアスLP その7,

09月03日(金)11時20分17秒,市川 千尋,chihiro@mxj.mesh.ne.jp,ディーリアスと映像 J・カーディフ氏が偉大なカメラマンであることは、否定できない事実であろう。 映画「赤い靴」で見せたカメラ・ワークは、未だ私の網膜に焼き付いている。 折しも1991年、レーザー・ディスクの開発はCDの開発と共に「革命」と 言われ、メーカーの意気込みも大層なものがあった。バブル時期とも重なり羽振り の良かった東芝EMI社は、イメージソース開発の一環としてJ・カーディフ氏に 当ディスクの制作を依頼、氏より快諾の快挙を得た。 こういう作品は、例えば、スポーツ・クラブのリクライニング・チェアに腰掛けながら 運動とサウナの後、ビールでも飲みながら「綺麗な風景だな」などど言いつつ見るのが 相場の所だ。この作品の中で、「夏の歌」があるが、映像は何とクリケットに興ずる 人々を扱っている。ディーリアンなら、この作品に対する思い入れも大層なものがあろう。 それ以外にも、「海流」か何かで広い海を低回する一羽の鴎を思い描く所が、餌付け に集まる無数の海鳥を見せられれば興ざめもいいところだ。 J・カーディフ氏の演出が悪いと言うことではない。それだけディーリアスの音楽は 我々の経験や、イメージの中に深く根を下ろしているのであり、固定化したイメージ で考えるのは難しいということである。三浦先生の「ディーリアスを初めて聴かれる 人が羨ましい」というキャッチ・コピーが付いているが、「初めての人以外はどうも ・・」と言われているようで、深読みすると実に興味深い。 レーザディスク ディーリアス管弦楽名曲集 春初めてのカッコウを聞いて 1、夜明け前の歌 2、春初めてのカッコウを聞いて 3、河の上の夏の夜 4、楽園への道 5、夏の歌 6、日没の歌 バルビローリ指揮、ハレ管弦楽団他 J・カーディフ 映像    東芝EMI TOLW-3612

,想い出のディーリアスLP その6,

09月01日(水)23時05分26秒,市川 千尋,chihiro@mxj.mesh.ne.jp,フルートのディーリアス 以前にディーリアスのオルガンCDをご紹介したことがあるが、繊細かつ華麗な フルートによるディーリアス・アルバムがあった。録音は1979年で、Fenby氏も まだ活発に録音活動を行っていた頃である。side one のフルートによる Lullaby for a modern baby の繊細さは、能の幽玄な世界を思い起こさせる逸品である。 Fenby氏の手による side two の Sonata for String Orchestra は、特に "Late Swallows" の素晴らしさが秀でており、Fenby氏の真摯な人生を見るにつけ、感動を 押さえることが出来ない。飾らず、さりげなく過ぎて行く旋律、あんなに数多くの 想い出があったにもかかわらず・・。−妙に歌わせることをしない−それが逆の効果 となり、経験を共有している筈である我々ディーリアンの胸に迫る。 Elena Duran は当時若かったものの、巨匠の前で怯まず、のびのびと演奏している。 Eric Fenby conducts MUSIC OF DELIUS arranged by Eric Fenby Elena Duran flute / Bournemouth Sinfonietta EMI ASD 3688 side one 1 Dance(arr.for flute and strings) 2 La Calinda 3 Air and dance 4 Five little pieces Mazurka for a little girl Waltz for a little girl Waltz Lullaby for a modern baby Toccata side two 1 Sonata for String Orchestra

,想い出のディーリアスLP その5,

08月29日(日)22時26分28秒,市川 千尋,chihiro@mxj.mesh.ne.jp,マリナーのディーリアス 「四季」や「調和の幻想」のマリナー/アカデミーがディーリアスを演奏するのは そんなに不自然な話ではなかった。演奏も実にシンプルであり、しかも”楽園の道”の 冒頭を聴けば、彼の細やかな演出はディーリアスの音楽の一音一音を大切に扱っている ことで成り立つことが分かった。優秀な録音であることも幸いし、このアルバムは私の 記憶に永くとどまっている。 発売は1979年、帯に「やすらぎ」と付け、ジャケットも美しい写真を使用する・・ 折しも、日本人が高度成長時代に疲れ、様々な歪みが露呈してきた頃、このアルバムも 「やすらぎ」でディーリアスの音楽を売らねばならない背景があった。あくまでも 環境音楽的な位置づけは「ディーリアス=自然と愛の音楽」というよく分からない メッセージからも読みとれる。 「一流の仕上げが、どの曲にも夜光虫のような光を放ちながら、わたしたち聴き手を、 ディーリアスの、無限のノスタルジアの世界にひきこんでゆく。」−夜光虫の光− 三浦先生のライナーノートは実に素晴らしい。 SIDE A 1、楽園への道 2、間奏曲とセレナード 3、日の出前の歌 4、間奏曲(フェニモアとゲルダ) SIDE B 1、春を告げるカッコウ 2、河の上の夏の夜 3、エアーとダンス 4、ラ・カリンダ アカデミー室内管弦楽団/ネヴィル・マリナー   キング SLA 1214

,想い出のディーリアスLP その4

, 08月25日(水)23時11分36秒,市川 千尋,chihiro@mxj.mesh.ne.jp,ディーリアスとリリー 以前、「斉諧生音盤志」の斉諧生さんとメールを交わす機会がありました。 斉諧生さんは、LILI BOULANGER のサイトを作られていて、私の所有するLP の中で、ディーリアスとリリーの作品集があったので参考にと私からメールさせて頂きました。 以下は私のメールから >私がリリーの作品を知ったのは、以下のLPからです。 > DELIUS BOULANGER PIANO AND CHAMBER MUSIC (LP) > UNICORN-KANCHANA DKP 9021 > side 1(Delius) > 1.'Delius as I Knew Him' read by Dr.Fenby > 2.Cello Sonata > 3.Three Piano Preludes > 4.Zum Carnival > > side 2(Lili) > 1.D'un Matin de Printemps > 2.D'un Soir Triste > 3.D'un Vieux Jardin > 4.D'un Jardin Clair > 5.Nocturne > 6.Cortege > 7.Harmonies du Soir > Eric Parkin Piano > Barry Griffiths Violin > >リリーの写真が若々しく、聡明で印象に残っていました。 >(有名な写真なんでしょうね) >ライナー・ノートを見ると若きリリーとディーリアスには >様々な交流があったようですが、この件については >もう少し私も調べてみたいと思います。 >"Pie Jesu" は、そのあまりの清明さにより、私は「怖い」 >と感じました。これはわたしのサイトの中で書いたことが >あります。ディーリアスとの出会いが彼女の音楽にどのような >影響を及ぼしたのか、それはプラスだったのか、マイナスだった >のかを含めても知りたいところです。(答えが出るべくも >ないでしょうが・・・。)「怖い」ほど清明な彼女の >感覚を、死の直前まで老練な技法が支配していたのであれば >残念なことであります。私がそこまで言うのは、ディーリアス >の音楽はそれほど複雑かつ難解な面もあり、このサイトを >行う上で彼の作品を多く聴き返してみて改めて思うからです。 > >何か彼女がギョーム・ルクーの生まれ変わりの >ような気がして、本当に惜しまれる気持ちで一杯です。 老練な技法とは、言い過ぎだったかもしれませんが。有る意味では言い得て いると思います。 斉諧生さんのサイトは http://plaza10.mbn.or.jp/~seikaisei/ です
,想い出のディーリアスLP その3,

08月24日(火)23時11分26秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,これは高級な知的あそびの典型例なのでしょうね。 ディーリアスという眼鏡を通して見た自然、万葉や演歌といった 眼鏡を通して見たならばどうか…その違いを楽しむというか。 この前のキタラのコンサートもそのあたりがネライだったようです。
,これはまた

08月24日(火)22時03分42秒,Shira,bianco@music.email.ne.jp,そのLPは何度、私に白昼夢を見せたことでしょう! まるっきり演歌のレコードみたいですが、 よもやエゲレスのパートソングのアルバムとは お釈迦様でもご存じ無い、ような。
,そのジャケットは,http://www.ne.jp/asahi/bianco/music/
08月22日(日)12時57分48秒,市川 千尋,chihiro@mxj.mesh.ne.jp,1977年、三浦淳史先生の解説付きで出されたこのLPは、ジャケットの斬新さも さることながら、ディーリアスと万葉の世界を結びつけたものとして記憶に残ります。 帯(死語)のコメントには「グリーンスリーブズ以上のさわやかさ...」の文字が。 「自然を愛し、自然とともに生きた”田園作曲家”が美しいメロディーに託して高らかに 謳いあげた自然賛歌!」とも書かれており、なにか場違いな感はあるものの、当時は 実に新鮮な音楽として堪能したものです。

  夏の夜 水の上にて歌える ルイス・ハルシー・シンガース キング SLA 1130
,想い出のディーリアスLP その2,

08月21日(土)16時04分04秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,よだれの出そうなLPですね。 ネットにのる際、文字が鮮明に出なかったようですが、 Felicity Lott Anthony Rolfe Johnson Thomas Allen Julian Lloyd Webber Ambrosian Singers などのミュージシャンの名がかすかに読み取れます。 ということは、殆どが Kanchana で聴けるということでしょうか。 でも、LPからCD、そしてまたMP3へと進化する中、欠落してしまう サウンドも多いのでしょうね。ディーリアスのような曲の場合、特に 気がかりです。市川さんのMIDIはいい線いっています。トンプソン さんのと比較しても負けません。(ここは英訳しないで下さい) 市川さん、お体大切になさって下さい。2番目に、このLPをいつまでも 大切にして下さい。
,欠落してしまうサウンド,

08月12日(木)22時19分40秒,市川 千尋,chihiro@mxj.mesh.ne.jp,THE FENBY LEGACY MUSIC OF DELIUS ここに後世に伝える遺産があります。私がこのLPを手にしてから、大切に 大切にしています。FENBY氏の全てがこのLPに凝縮されていて、まず一番に 感じとれるのは、彼の誠実さでしょう。三浦先生も絶賛したFENBY氏のLPは 残念ながらCDでは発売されていないようです。ジャケットも素晴らしい出来 です。ディーリアスの好きだった海・・「海流」が思い出されます。 SIDE 1 SONGS OF FAREWELL SIDE 2 IDYLL FANTASTIC DANCE SIDE 3 A SONG OF SUMMER CYNARA IRMELIN PRELUDE SIDE 4 A LATE LARK LA CALINDA CAPRICE AND ELEGY TWO AQUARELLES UK DKP 9008/9

,夏の企画 想い出のディーリアスLP,

08月09日(月)21時42分43秒,Shira,bianco@music.email.ne.jp,HMさん、有り難うございます。 近いうちに、グレ訪問記のページを拡充しようと思います。 あと、2、3枚の写真の追加と、地図などを入れて・・・ しばらくお待ちください。 市川さん、お体の具合は大丈夫ですか?
,近いうちに,http://www.ne.jp/asahi/bianco/music/
07月17日(土)12時26分51秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp, Shira さん撮影の素晴らしい写真をいつも楽しんでいます。墓参のような初詣…。 「フェニモアとゲルダ」の主人公ニールスは、イタリアはヴェローナにあるという ロミオとジュリエットの墓まで墓参に出掛けています。(あるのですね) 終幕近くで、ニールスがゲルダにプロポーズする場面があります(このオペラは 未だ見たことが無いが)。その時彼女に差し出した本に、この墓の所で拾って来た アイヴィの落ち葉がブックマークとしてはさまっているのでした…。 ヤコブセンの原著からディーリアスがリブレットを作成する際、このエピソード は絶対オミット出来なかっただろうと思います。 「フェニモアとゲルダ」の間奏曲は、まさしく、涼感あふれる林の中で拾った1枚 の落ち葉といった風情があります。
,墓参,

07月06日(火)20時59分35秒,市川 千尋,chihiro@mxj.mesh.ne.jp,HMさんの投稿、いつも楽しみにしております。最近はちょっと身体を悪くしたので、 あまりコメント出来ずすみません。 キタラは理想的な環境にありますね、もっとも運営はこの時節楽ではないでしょうが。 地元の方の音楽に対する考えがしっかりしているのかもしれません。 私は構造不況業種の金融機関に勤務していますが、バブルの時期はメセナなどして クラシック音楽を後押ししたくせに、最近ではコンサートどころか下部職員の必要 最低昇給さえ金を削る始末、それでいてありあまる役員を抱え莫大な退職金を出して いるのですから良民が納得するはずありません。 愚痴はともかく、ディーリアスの音楽を受け入れられる地域で演ずる、至極簡単な ことかもしれません。それだけの要素が、札幌の(北海道の)聴衆にはあるような 気がします。
,地元が育み育てる音楽,

07月04日(日)20時19分20秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,今日、キタラ2才のバースデイコンサートに行ってきました。 サラウンドの座席がほぼ満席になっていました。「自然」をテーマにしての オムニバスで(ページダウンしてみて下さい)、一曲づつ尾高さんのコメント がつくというものでした。…ディーリアスはイギリスでよく知られた作曲家で、 「楽園への道」は中間部ロミオとジュリエットを暗示するような美しい旋律 が印象的です…という短いコメントでした。 ディーリアスの曲は、上手下手がはっきり出やすく、ごまかしが効かない、 との感を深めました。オーボエとフルートが頑張ってくれましたから、ほぼ 満足して帰ってきました。(もっともっと演ってくれないかなぁ) 「パリ」の時には、コントラバスが左など楽器の配置が変則的でした。しかし、 今日はオーソドックスな配置でした。 1年前より、札響にHPがあるとの話でしたので、これから Yahoo で検索して みます。
,「楽園への道」,

05月26日(水)22時08分00秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,>ヤマガタさん、こんばんは。 「ブリッグの定期市」作曲当時、ディーリアスは変奏曲を理想的な 表現形式として考えていたフシがありますね。メロディーメーカーの ディーリアスが、わざわざシャコンヌ用にテーマを他から借りてきた とは、余程気に入ったメロディーだったのでしょうね。 日フィルは札幌でホルストの「惑星」を演ることになっています。 また、2001年にイギリス各地で行われる日本文化祭「ジャパン 2001」で演奏旅行するよう、札響に声が掛かっているらしいです。 ヤマガタさんは既に「楽園への道」をライヴで聴いているそうで…。
,Re.「ブリッグの定期市」 ,

05月24日(月)18時31分15秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,また、札幌でディーリアスの生演奏があります。 キタラ満2才のバースデイコンサート…「世界の名曲をたずねて」 の中で、イギリス代表として選曲されたようなのです。会議室2 で書き込んだ期待がかなえられました。 (ボードを借りて…)尾高さんありがとうございます。 日時 7月4日 午後2:30 場所 札幌コンサートホール・キタラ 尾高忠明指揮、札幌交響楽団 曲目 リャードフ :魔法にかけられた湖 (ロシア)    武満 徹  :海へU       (日本)    ディーリアス:楽園への道     (イギリス)    シベリウス :組曲「カレリア」  (フィンランド)    スメタナ  :交響詩「モルダウ」 (チェコ)    オネゲル  :夏の牧歌      (フランス)    シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはこう語った」より(ドイツ) 問合せ、札幌コンサートホール TEL 011-520-2000
,ディーリアスの「楽園への道」,

05月23日(日)02時10分19秒,ヤマガタ,ymgt@gc4.so-net.ne.jp,久しぶりに書き込みます。 新日本フィルの定期で「ブリッグ」を聴いてきました。 会場は錦糸町のトリフォニーホール、 指揮はリチャード・ヒコックスでした。 冒頭、フルートの響きが一筋舞台に立ち昇り、 ハープが絡んで、聴きなれた音楽が実体を伴って 五感に迫ってきて、思わず鳥肌が立ちました。 適度にこぶしを利かせたオーボエのテーマ、 ミュート付きの弦に現れるフレーズの滑らかさも ライブならではの感触。 ヒコックスの指揮はおおむね堅実で節度があり、 後半の盛り上がりも、実の入ったバランスの良い響きで、 オーケストレーションのある種の甘さを感じさせない、 充実した演奏だった思います。 最後の音が消えた後の静寂の長さが印象的でした。 録音のディーリアスを聴きなれた耳で実演に接すると、 意外と違和感を覚え、失望することもあるのですが、 今回の演奏はその点、、十分聴き応えがありました。 それにしても、もったいない! こんなにいいレパートリーがあるのだから、 オケはもっと積極的に取り上げればいいのに・・・。
,「ブリッグの定期市」
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04月24日(土)03時25分04秒,市川 千尋,chihiro@mxj.mesh.ne.jp,マーラーの4番とのカップリングなら、ディーリアスの「そり乗り」なんか最高ですね、 やさしい鈴の音に導かれて、マーラーは天上を表現し、ディーリアスは冬の情景を 豊かに描く・・。 私はマーラーも好きですが、ディーリアスをよく聴いている今もあまり違和感がなく 楽しめるのは、両者の音楽にどこか似通っている点があるのでしょうね。 春間近な札幌のコンサート情報、ありがとうございました。
,春のコンサート
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04月23日(金)23時16分04秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,札幌にもやっと春がやって来ました。今年初めて20度を越えるぽかぽか陽気 ……の夕暮れ時、キタラへ行ってきました。 ディーリアスの「パリ」、やはり生だと低音部が良くきこえて、ステレオとは だいぶ違います。また、第2ヴァイオリンがアルペジオを弾いているのを目の 当たりにして、ああそうなんだと気がつきました。 ディーリアスの「パリ」(1898年)とマーラーのシンフォニー第4番(1900年) とを、同じプログラムで聴いてみて、殆ど同じ編成ながら、ディーリアスがずっと ずっと「日常的」な感じがしました。
,行ってきました

, 04月08日(木)18時05分25秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,札響第412回定期演奏会で、ディーリアスが演奏されます。 日時 4月23日 午後6:45 場所 札幌コンサートホール・キタラ 指揮 高関 健 独唱 豊田喜代美 曲目 シベリウス:交響詩「フィンランディア」    ディーリアス:夜想曲「パリ−大都会の歌」    サティ(ミヨー編曲):「びっくり箱」    マーラー:交響曲第4番 問合せ 札響チケットサービス TEL 011-520-1780 念が伝わったようです。タワーのカバーをはずし、メモリー増設やら 忙しくしていて、危うく見逃すところでした。危ない危ない。
,生演奏、ディーリアスの「パリ」
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03月27日(土)00時06分56秒,Yamada,S.,yamada.satoshi@nifty.ne.jp, 過日話題に上っていたDELIUSのCOMPLETE PART-SONGSのCD(Continuum CCD1054) が別レーベルから再発売になっていたので、報告(大げさ)します。 レーベルはSOMM(初耳です)、番号はSOMMCD210です。ジャケットも 替わってしまったので新譜かと思ったら、例の顔ぶれでちゃんと(C)Continuumと銘 打ってありました。Continuum盤を最近見かけなかったので、これを機に入手され る方が増えるといいですね。個人的には新盤のジャケットの方が好ですが(^^)。 ところでContinuumというレーベルはどうなっちゃたのでしょうか?上記のDELIUS のみ例外で他はちゃんと継続してるのでしょうか?手元にはF.Bridgeのピアノ作品 集(1-3)やB.Gardiner A.Baxなどが有りますが(ピアノばっかりですが)、こんな マイナーなのばかり出していたからひょっとして・・・?ちょっと気になります。 おまけ:Bournemouth so.百周年(1893-1993)記念と銘打ったCDを今更ですが入手。     第3代目の指揮者(この当時はまだBournemouth Municipal o.)の     R.Austinの録音としてMay HarrisonとのDELIUSのVn.協奏曲が収められ     ていました。ごく一部(たったの1分51秒)の収録のみで、SYMPOSIUM     盤と同音源ですが、ノイズが少なくなって聞きやすくなったような気が     します。逆説的な見方かもしれませんが、May HarrisonとのDELIUSのVn.     協奏曲の録音があったからこそ、R.Austin時代のBournemouthが音として     残っているのではないでしょうか?だとすれば、Bournemouthとしては     DELLIUSに「感謝」でしょうか(^^)。     久しぶりに欠落だらけのSYMPOSIUM盤を聴きました。返す返すも欠落が悔     しくなる名演ですね。Littleと我々とが共有する時代が、この演奏と半世     紀の溝があることが歯がゆいですね。
,パート・ソング集最新情報?,

03月11日(木)20時37分37秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,「春を告げるカッコウ」と「河の上の夏の夜」とは、共通のモチーフを さりげなく使っているので、常にセットで演奏されるべき、と個人的には 思っています。 出張で上京した人から、チューリップが咲いていたと教えられました。 札幌には、なかなか春が来ません。春が来たとしても、カッコウの鳴き 声は期待薄です。全国的にカッコウが激減している、と何かで読み ました。 数年前、ホーマーで買い求めた、テープ「野鳥の声大全集」(トーン社、 1 200円)は、意外にも録音が良く、ときどき取り出して、「カッコウ」を楽 しんでいます。 野鳥の鳴き声のミュート部分にも、見えない音符が隠されているので しょうね。
,カッコウ,

03月09日(火)22時47分00秒,市川 千尋,chihiro@mxj.mesh.ne.jp,大手レーヴェルの行うまとめ売りにはあまり良い物がないことが通例であるが、 EMI CLASSICS の ANGLO-AMERICAN CHAMBER MUSIC SERIES/DELIUS はなかなか良い なにが良いのかというと、それは演奏者の弾けるばかりの若さである。 老成した名演奏家が作品に対して枯れたアプローチをするのも良いが、生まれも育ちも 違う演奏家がディーリアスという風景の中、若い自分の言葉で話し始めるのも非常に 面白い。それでいて全体を通して聴くとバラバラな感じはしない。これは作品の力 であり、まさにディーリアス・マジックである。

Violin Sonatas Nos.1-3 / Cello Sonata Soloists of the London Symphony Orchestra EMI CDC 5 55399 2
,VIOLIN SONATAS Nos.1-3 / CELLO SONATA,

03月08日(月)23時24分43秒,市川 千尋,chihiro@mxj.mesh.ne.jp,お久しぶりです。なんだかすっかり密やかなサイトになってしまいましたが、 逆にこのほうがやりがいがあるというもの、がんばって行きたいと思います。 最近はディーリアスの新譜も一息ついた感があり、古いCDやLPの紹介でも 始めようと思っています。 私も最近スコアを手に入れました。 Brigg Fair and Other Favorite Orchestral Works Brigg Fair A Dance Rhapsody No.1 Two Pieces for Small Orchestre A Song of the High Hills Dover 0-486-29851-5 シンプルかつ精緻なオーケストレーション、ラフマニノフの気も狂わんばかりの 難しいスコアと違い、休符に我々の心を捉える見えない音符が書かれているような 感があります。 HMさんが演奏会を開催されれば、東京からお祝いに駆けつけますので頑張って 下さい。
,精緻なスコア

, 03月07日(日)11時08分26秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,しばらくです。 ディーリアスのヴァイオリン作品の楽譜が手に入りました。Boosey & Hawkes 社 から出ている Early Works for Violin and Piano と Sonata No.3 の2冊です。 前者に、Romance Sonata in B Legende の3曲が収められています。 没後出版のソナタ B、リトルさんによる演奏を、譜面を目で追いながら聴いてみま した。第1楽章の演奏のスピードを計算してみたところ、テンポ180拍余り です。随分速いアレグロになっています。緩徐楽章はともかく、最近は、一般に 速い演奏が流行のようです。 ルイーズさんの密やかな演奏も聴いてみたくなりました。 生演奏を計画したものの、難しそうで今のところ眺めているだけです。
,ヴァイオリンの楽譜

, 03月05日(金)00時14分47秒,市川 千尋,chihiro@mxj.mesh.ne.jp,春に向かう穏やかな季節。私はルイーズの作品集をふと取り出してみる。例えば、 (Littleと比べると)Sonata in Bの何と密やかなこと!しかし、彼女の演奏にはゆるぎない確信と 音楽の方向性が伺える。あふれ出る旋律は、まるで、雪の中から芽を出していく息吹のように、 やがて枝を広げる。彼女の明るい性格がこの作品集に優しい彩りを添えてはいるが、 反面、深い陰影も忘れてはいない。他にもディーリアスの珠玉の作品が数多く収められている。

The Complete Works for Violin and Piano Louise Jones-Vl / Malcolm Miller-Pf sonata no.1-3 /sonata in B Legende /Romance /Transcription from"Fennimore and Gerda" Serenade from "Hassan" /Lullaby no.4 Meridian CDE 84298/9-2
,THE COMPLETE WORKS FOR VIOLIN AND PIANO

, 02月13日(土)20時21分27秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,Yamada さん、こんばんは。 ライヴの魅力は色々あるでしょうけれど、やはり演奏者の人柄が伝わってくること が一番、ではないでしょうか。CDで聴いていた方が、作品鑑賞という点ではかえっ て上ということも、ままありますが…。 また、ハプニングもライヴならではですね。ポケットからギャラをバサッと落とす などということもあるそうですね。 小生、小さい時に一度だけSleigh Ride したことがあります。どさん子馬の馬橇と いうので少々ムードには欠けますが、Sleigh Bell は本当にあんな感じです。 大きな丸い鈴です。Cow Bell は形が大分違うベルの様ですね。音色も当然違います。 ディーリアスのSleigh Ride は、豊かで清らかなロマンティックな曲ですね。ムード 満点、ハリウッド映画のクリスマス・イヴの一場面にぴったりです。
,Re. Sleigh Bell,

02月10日(水)23時50分29秒,Yamada,S.,yamada.satoshi@nifty.ne.jp,ご無沙汰しておりました、Yamadaです。ヤマガタさんはじめまして。 私は上京してまる十年になりますが、上京した直後に東京文化会館で グローブス卿/日本POのMass of Lifeを聴いたのが始めてで、以来 5回ほど「生」を経験できました。特に東京SOが大友直人氏のプロ デュースする芸術劇場シリーズを始めた最初の年は、1シーズンに2 回も取り上げられて、個人的にはお祭りでした(^^;)。ちなみにその年 には大友氏は群馬SOに客演されたさいにもCuckooを取り上げ、これ を知ったときには既に時遅しだったのですが、後日その日の録音がFM 群馬で放送されると知り、群馬までFMを聴きに行ったりしました。 (実は実家なんですが、群馬が。) でも、まだ室内楽とか聴く機会がないんですよね。 HMさんにはまた羨ましがられるかも知れませんが、過去に聴いた 「生」のなかで最高傑作!を一つ紹介します。 たしか’92年だったと思いますが、立教大学の学オケの定期を芸 術劇場に聴きにいったときのことです。トリ・イゾとブル6という 随分こってりしたプロでした。あぁ、うちの大学より流石に上手い なぁと感心しながら、お約束のアンコール。G線上のアリアでした。 弦の合奏だったのですが、なぜかアンコールの前に打楽器の人まで 上がってきたのです。あの人たちは何をするのかと思っていたら、 何もしないままG線上のアリアはお終い。最後の拍手喝采と思った ら、アンコール二曲目が用意されていたんですね。やおら打楽器の ひとが「鈴」を持って立ちあがりました。「!!!」マーラーの四 番のわけなくて、Sleigh Ride!。「予期せぬ出来事」は私にもやっ て来ました。いや、その演奏のひどいこと!難曲をメインで二曲い れたとばっちりで、おそらくまともに練習してないんじゃないのか な?あんなヨタヨタなDeliusを聴いたことはありませんでしたから。 でも、ビール飲み放題という条件でFrolida Suiteを初演した66 名の演奏もこんなものだったのかなぁなどと勝手なことを思いなが ら、とても楽しめました。いろんな意味で、貴重な「体験」でした。 (立教の名誉のために言うと、他はとても上手かったですよ。)
,ディーリアスの「生」,

02月02日(火)23時42分30秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,ヤマガタさん、はじめまして。 残念ながら、小生、ディーリアスの生演奏は一度も聴いたことがありません。 …そこで、昨年末、密かにお気に入りの楽譜を注文しました。まだ手元には 届いていませんが。 もちろん、未公開独奏会用です。(ヴァイオリン・ソナタです) お暇な時に、「ブリッグの定期市」の演奏会の様子など色々教えて下さい。
,未公開独奏会
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02月02日(火)03時01分04秒,ヤマガタ,ymgt@gc4.so-net.ne.jp,初めて投稿いたします。ヤマガタと申します。 ディーリアスについて、これだけ充実したサイトがあることを知り、 とてもうれしく思います。 ところで、みなさん相当D作品を聴き込んでおられるようですが、 録音ではなく、どれぐらい実演に接したことがありますでしょうか? 私もディーリアスを聴き始めてかれこれ10年以上経ちますが、 こと実演に関しては、記憶に残っている限りでは3回だけです。 「カッコウ」が2回と、「楽園への道」が1回。いずれもコンサートのメイン曲の前座のような扱いだったように思います。 これでも、わりとマメにチラシなどをチェックしているつもりなの ですが・・・。一度でいいから「オール・ディーリアス・プログラム」 のような企画に接してみたいものです。 生演奏で聴いてみたい曲はたくさんありますが、 みなさんの実演体験がありましたら、ぜひお聞かせください。 今年の5月に、新日本フィルの定期演奏会で、 「ブリッグの定期市」がプログラムに入っていますね。 久しぶりのライブで、しかも初めて生で聴く曲なので、 さっそくチケットを購入して、今から楽しみにしています。
,ディーリアスの実演について,

01月18日(月)20時40分31秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,Shira さん、こんにちは。ディーリアス邸とロワン川の写真、とても楽しく拝見 しました。どんな本を手に入れても、これほどの写真を目にすることはないでし ょう。寒さのご苦労が偲ばれます。表サイトに貼り付けがあるのに、やっと気が つきました。 遅ればせながら、市川さんとの交換メールも、読ませて頂きました。 申し遅れました、昨年夏より出入りさせて頂いている、札幌のHMと申します。 宜しくお願い致します。 墓参のような初詣…意味深長な響きがあります。 と言いますのも、ディーリアスは丁度ロワン川のような川を眺めて、「村のロミオ とジュリエット」の終幕の構想を練った、と想像されるからです。 ディーリアスのリブレットでは Sali とVrenchen は舟底の栓を抜き、小舟もろ とも川に沈んで行くのですが、これは私には、シェイクスピアのオリジナル 「ロミオとジュリエット」の大幅な改編と感じられて仕方ないのです。 前にも、ディーリアスにとっては、海(河、川)は揺りかごであったのではないか、 と書き込みしたことがあるのですが……。 私も行ってみたくなりました、なかなか機会がなくて。
,揺りかごから墓場まで?
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01月18日(月)20時37分19秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,Yamada S. さん、早速の情報ありがとうございます。 一度に5枚とは、これまたすごいですね。 懐具合が悪くなっても仕方ありません。欲しくなりました。 行きつけの店でも、もう一度他の店員さんに聞いてみます。 どうも、ディーリアスを知らない店員さんだったようなのです。
,Re. ありがとうございます。

, 01月18日(月)19時31分07秒,Yamada,S.,yamada.satoshi@nifty.ne.jp,HMさんへ、お尋ねの件です。 このシリーズは以前IMP/CARLTONから出ていたものとは別枠で BBCが直接売り出すそうで、その名も「BBC LEGENDS」とな っています。先に触れたブリテン卿のDeliusは5月の予定で、曲はSummer Night on the Riverだそうです。5月に予定されている5枚はブリテン卿 に焦点を当てているようで、自作自演も含めて、スタジオレコーディング のない曲も多く、指揮者としてのブリテン卿を楽しめそうです。 ただし、先のBBCのシリーズと異なりフル・プライスなので、懐具合に 良くなさそうです(^^;)
,ReBBCのシリーズ,

01月17日(日)22時32分41秒,Shira,bianco@aay.mtci.ne.jp,ディーリアスと直接の関係はないのですが、 明治時代の洋画家の黒田清輝がグレを訪れていたことを知りました。 市川さんはじめ、ディーリアンの皆様には周知の事実かもしれませんが たまたまGOOで検索したら以下の記事をみつけましたのでご紹介します。
,黒田清輝とグレ,http://www.tobunken.go.jp/kuroda/archive/k_essay/japanese/essay_10.html

01月17日(日)00時15分48秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,>YamadaS さん、こんばんは。 BBCのシリーズで、ブリテン卿のDeliusのリリースが予定されているとのこと、 曲目は既に決まっているのでしょうか? 教えて頂けると嬉しいのですが…。 差し支えなければの話です。(以前、わがままを言った前歴がありますので(^^;) このシリーズで手元にあるDeliusは、グレインジャーの「ブリッグの定期市」と カップリングで「ノルウェー組曲」などが入っているCDと、グローヴズ卿を含む 3名の指揮者によるオムニバス盤、この2枚のみです。 そうそう、グローヴズ卿の「人生のミサ」は、結局、札幌市内には無さそうなので、 今日注文してきました。「人生のミサ」の他に「日没の歌」も入っているらしい ですね。Deliusが一番揃っている店で頼みましたが、Delius は棚に10枚くらい です。まだまだマイナーですね。
,BBCのシリーズ,

01月15日(金)18時53分40秒,Shira,bianco@aay.mtci.ne.jp,市川さん、ご無沙汰しています。昨年、帰国しました。これからも宜しくお願いいたします。 談話室の方に直接ブックマークしていたので、ディーリアス会議室に気付くのが 遅れてしまいました。 昨年の元旦は、グレを訪れていました。先日スキャナーを買ってその時の写真を アルバムにしました。リンクのところです。30Kくらいの大きさのもの、10枚です。 キングのSLA1130は、私が一番最初に聴いたディーリアスです。
,一年前に訪れたグレを思い出して,http://www.aay.mtci.ne.jp/~bianco/delius/grezsurloing.htm

01月07日(木)21時43分44秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,市川さん、Yamada さん、お見舞い申し上げます。札幌も風邪が流行っていますよ。 風邪ばかりでなく、ファッションなど流行はすぐこちらに入ってきます。 実は私も、ディーリアス熱の再燃で、年末年始は自宅にこもりがちでした。 「フェニモアとゲルダ」「村のロミオとジュリエット」「人生のミサ」を libretto を追いながら聴いていました。やはり長いのは、休みが続くときにゆったり聴くのが 良いですね。Groves 卿の「人生のミサ」は、未だ見つけられないでいます。 オルガンのディーリアスも見つけられません。くやしいですね。 「ディーリアス特有の半音階下降パッセージ」…山尾さんのツボをおさえた案内文を 読みながら、想像するばかりです。
,お見舞い申し上げます,

01月06日(水)23時19分48秒,YamadaS.,yamada.satoshi@nifty.ne.jp,風邪が流行っているようですが、我が家も風邪ひきが相次ぎ大変でした。 そんなこともあり、今更ですが、昨年の書きこみへのレスです。 「夏至の歌」!。冬至近くですが、年末も故三浦淳史氏のひそみに倣って 第九なぞ聴かずに「日没の歌」ですごしたのですが、管弦楽小品に近いの はむしろこちらでしょうか。The Elysian Singers of LondonのCDで 堪能できるのですが、せっかく話題に上ったので、「夏至の歌」のちょっ と面白いCDを一枚紹介させてください。 BBC Singers70周年記念と銘打ったもので、BBC musicという雑誌の19 95年の1月号(だったと思うのですが、本誌が・・・どこかな〜?)の付 録です。バッハ・レーガー・メンデルスゾーンに続けて「夏の夜、水の上 にて歌える」と一緒に収録されています。 彼の地の合唱レパートリーとしては、それなりに定着しているのでしょう か?他にスタンフォード・ホルストも収録されていますが、2(3)曲も 収録されているのはDeliusだけなので、なにかお国物の代表みたいな存在 です(^^) 市川さんの体調が戻ったころを見計らってジャケットを送りたいと思って いますので、その節はよろしくお願いします。 >やまおさんへ そ〜か〜、なにか足りないと思っていたのですがモーランでしたか・・・ Maggini SQのCD(NAXOS)は宝物ですね(^^) ホーレンシュタインのCD、インタビューは飛ばしてしまい、聞いていま せんでした(^^;)。Deliusとは直接関係ないけど、すばらしい演奏に、 驚いています。M&AのLPから起こした(?)海賊盤で聞いていたので すが、音質の差でこんなにも印象が変わるのかと関心しました。 BBCのシリーズではブリテン卿のDeliusもアナウンスされており、今か ら楽しみです。
,風邪と「夏至の歌」と・・・,

01月06日(水)21時21分06秒,市川 千尋,chihiro@mxj.meshnet.or.jp,年末仕事で無理したのがたたってか、新年早々風邪をこじらし、寝込んでいます。 しかし人間はちょっと熱が出て、正常でない状態であると、実にいろいろな妄想 が現れるものですね。 ご挨拶遅くなり申し訳ありません。 >HMさん 遠くからいつもありがとうございます。今年が良い年でありますように。
,みなさま、あけましておめでとうございます
, 01月01日(金)23時03分01秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,市川さん、皆様、新年明けましておめでとう ございます。 昨年中は大変お世話になりました。 本年もまたどうぞ宜しくお願い申し上げます。
,おめでとうございます

, 12月27日(日)22時16分44秒,市川 千尋,chihiro@mxj.meshnet.or.jp,「ディーリアスのパート・ソングは、音の詩人であり、大自然に汎神論的な信仰を いだいていたディーリアスらしく、声による音詩となっている。”城壁に夕陽が落ちて” は、テニスンの詩の描写とエヴォケーション(喚起)が絶妙である。”夏の歌”は 8部のパート・ソングで、グレで書かれた。原題の『ミッドサマー』は真夏ではなく 〜中略〜ヨーロッパでいちばん気候のよい季節にあたる。”クレイグ・ドゥの山頂 にて”は「自然の印象」の副題をもち、クロマティックな和音の流れが官能的である。 16歳のピーター・ウォーロックは、初めて、この曲を聴いて激しい感動にうたれ、 ディーリアスに傾倒するようになったという。」三浦 淳史氏 これは私が彼のパート・ソングに初めて接したLP「夏の夜 水の上にて歌える」 キングレコード SLA1130(原盤argo)のライナー・ノートだが、この 名解説とその音楽の美しい響きにより、私はディーリアス音楽の新しい一面を知らしめ られた記憶がある。 なんという清冽な世界なのだろう。 このCDで、彼のパート・ソングの深みを十分に堪能できる。特に1887年の Early Part-Songs は聴き物で、中でも Ave Maria は涙するに違いない。 1887年といえば、彼がグレに移り住む直前であり、パリでの放蕩に区切りを つけた年である。無神論者であった彼が求めた光は、イエルカのような、母のような ものだったのかも知れない。 このCDは、まだ求められると思う。新しい年に向かって−−この暗い年をしめくくる 意味でも−−お奨めしたい。

DELIUS The Complete PART-SONGS The Elysian Singers of London Matthew Greenall CONTINUUM CCD 1054
,THE COMPLETE PART-SONGS

, 12月27日(日)10時24分27秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,>YamadaS. さん 自作の愚作の早口言葉を、今年最後の挨拶と考えていましたが、レス書き込みしたくなりま した。 ライナー盤の件、YamadaS. さんはいつもうらやましいことをしていますね。ハリウッド 映画音楽の源流の一つとしてのディーリアス、興味あるお話です。「春の田園詩」について、 大分前に投稿しました。あの曲や、「コアンガのフィナーレ」などは映画音楽そのものと言 って良い位ですね。「二つの水彩画」の2曲目でさえ、ずっとずっと明るく開放的にしたら、 西部劇の一場面に使えるかもしれませんよ。初期の作品がそう、ということなのでしょうね。 ついでに、「コアンガのフィナーレ」の中の黒人霊歌と思われる弦楽合奏のみの部分、下行 半音階のオブリガートが特徴的ですね。101ストリングスはあれを手本にしているのではない かと思えるほどです。下行半音階は、エスニックなものにオブラートをかける作用があるの ではないかと思います。サンバから普遍的なボサノバへの転換にも、これが大きな要素になっ ていたと勝手に想像しています。
,ハリウッド映画音楽,

12月27日(日)03時22分03秒,やまおあつし,rockhop@kb3.so-net.ne.jp,Yamada S.さん、はじめまして。 拙著をお読みくださり、ありがとうございました。 バルフォア・ガーディナーも渋い小品なんかがあっていいですよね。 僕はやっぱり、モーランに1章を割かなかったことについて、いまだに 後悔しているんですが・・・。(^_^;) 「オルガン・アルバム」、せっかく「レコ芸」でも紹介したのに、 MUsic Boulevardでも長いこと品切れ状態なんです。実は僕も知人3人 から「買ってくれ」と頼まれているんですが、ずっと入手できずにいます。 「レコ芸」に出したのは、あの記事がきっかけになって輸入のショップが 注文・入荷しないかというたくらみもあるんですが、果たして・・・。 ライナーのディスクは、タワーで見かけたけどディーリアスが入っている なんて、ついぞ思わなかったので素通りしてしまいました。今度買おう。 ついでながら「BBC LEGEND」シリーズでホーレンシュタイン指揮のマーラー 8番が出ましたが、同時収録されているインタビューでホーレンさんは、 ベルクが「人生のミサ」をとても評価していたというエピソードを披露して いました。これまた意外な話ですね。(^_^)
,オルガン・アルバム

, 12月25日(金)13時20分55秒,Yamada,S.,,肝心な曲名を忘れていました。 イルメリン前奏曲です。
,つけたしです,

12月24日(木)22時31分35秒,YamadaS.,yamada.satoshi@nifty.ne.jp,ご無沙汰していました。 シカゴ交響楽団の自主制作盤(CSO−CD96B−2)を購入しました。 理由はもちろんDeliusです。'54のCSO&ライナーによるライヴです。 ハッキリ言って、う〜ん・・・です。かつて購入した同オケとK.クライ バーのバターワース(海賊です^^;)もなにやらわけの判らない所がありま したが、これはまた・・・なんなのでしょう? どこかでハリウッドの映画音楽に影響を与えたのはDebussyとDeliusだという 論調を読んだことがありますが、こういう演奏を聴くと、なんとなくそうかな という気になってしまいます。(なんかPucciniみたいで<偏見です) このCDは全体としては凄くクオリティの高いパフォーマンスなのですが、ど うにも座りの悪いオケが、戸惑っているように印象するのはカップリングのせ いだけではないのでしょう。(ちなみにBeethovenのNo.8なんか凄いです。) ただ、ライナーノーツによればライナーは'27以来Deliusを数少ない英国音楽 のレパートリーに入れていたようで、Vn協奏曲やIn a Summer Gardenの名が 挙がっていました。ライナーの知られざる一面とでも言えるのでしょうか? そういえば、Deliusはドイツ系の指揮者に認められるのは比較的早かったとい うことでしたね。(ライナーはマジャールですが。) こんなDeliusもありなのかもしれませんが、これが主流になっていたら、現状 よりは多少はメジャーな存在になっていたかもしれませんが、私はDeliusとは 距離を持っていたと思います。 つくづくBeecham卿、そしてなによりBarbirolli卿に感謝! HMさんへ。歴史学が専門なもので、つい野暮な演奏論に気持ちが傾いてしま い、恥じ入ってばかりです。笑い棄てください。(^^;) 山尾さんの記事も読んで、Org.のCD、いろいろ探してるのですが、ないです ね〜。KOCHのCDとともに越年捜索になりそうです。 遅れ馳せながら山尾さんの御著書、拝読いたしました。「入門」と銘打った 中級者むけ?私はB.Gardinerも好きです。素人っぽくて。(^^) Naxsがイギリス系(香港)資本であることに、感謝しちゃいませんか?
,ライナーのDelius?!,

12月23日(水)11時35分32秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp, Delicious Delicate Delius Delirious Delighted Delians! >市川さん 夕食後、紅茶カップを片手に、4つ並んでいる会議室の前を ウロウロするのが、楽しい日課になりました。 「ディーリアスの共有、各々のディーリアス論」…懐の深い お言葉に感謝・感激…。 >Yamada.S. さん 作曲者、指揮者、演奏者、さらに製作者など、それぞれが発 するメッセージを厳しく読み取ろうとする姿勢…学ぶところ 大です。 >やまおヒバリさん 来年は、もっともっと高く揚がって下さい。また色々教えて 下さい。 >ハッさん …は、アッ、不在ですね…。 >その他、大勢さん 今年は、ディーリアンの末席を汚してしまいました。 今年も残すところわずかとなりましたね。
,楽しい早口言葉,

12月22日(火)22時38分39秒,市川 千尋,chihiro@mxj.meshnet.or.jp,以前ここでご紹介させていただいたディーリアスのオルガン・アルバム(DTR9801) が、山尾敦史氏の解説によりレコード芸術誌1月号、「海外名演CD化案内」291 ページにて掲載されております。 ここに謹んでご報告させていただきます。ありがとうございました。
,レコード芸術誌のご紹介

, 12月17日(木)22時34分00秒,市川 千尋,chihiro@mxj.meshnet.or.jp,ニュージーランドは、どんな国なのだろう。広大な土地、丘を埋め尽くす羊の群、 暖かい気候、どこまでも青い海。明るい日差しの中で、人が生き、死ぬ。 北欧の寒々しい広野や丘を眺めるのが好きだったディーリアスは、まさかニュージーランド の演奏家達に作品が演奏されるとは、思いもしなかったことだろう。 このCDにカップリングされているBRIDGEにしても、ディーリアスにしても、それは まさに堂々とした、まっすぐな演奏だった。正に一点の曇りもなく・・・。 ディーリアスの"LATE SWALLOWS"は、その明るさゆえこれを鑑賞している私の心の 曇りが浮き彫りになってくるようだ。通俗的な言い方では「悲しいほどお天気」 これに尽きる。 KOCHはなかなかこだわりのあるレーベルであり、好きである。

NEW ZEALAND CHAMBER ORCHESTRA BRIDGE Suite for String Orchestra DELIUS Sonata for String Orchestra KOCH 3-7139-2 H1
,ニュージーランド

, 12月16日(水)17時41分05秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,この頃、面白いほど、探しているCDに次々と出逢う。以前、当会議室で紹介されていた リトルさんのディーリアス、ヴァイオリン・ソナタ集を手に入れた。 リトルさんは、7才の時に「ハッサンのセレナード」を練習していたというから、 ディーリアス演奏に関して筋金入りなのであろう。 演奏歴が一番長いのは、13才の時にフェンビーさんから指導を受けたソナタ3番らしい が、どうも初期のロ長調ソナタが一番のお気に入りらしい。アメリカの教会の鐘の音や black people の礼拝の様子を、第2楽章が連想させるというのである。 実は、私はこのソナタは初めて聴いた。 この楽章の5音音階は、黒人霊歌から拝借したものなのだろうか。私には、何故か日本的 な節回しにきこえ、懐かしい気持ちさえ覚える。 童うたの世界で、子供達が石蹴り遊びをしている情景が浮かび上がってくる…静かな時の 流れに身を置くひととき…。 全楽章を通しての印象は、「春の田園詩」のラインに入る後期ロマン主義の小品といった ところと思う。そして、リトルさんの演奏スタイル(Yamadaさんのおことばを借りると 語法)がこの曲にピッタリな感じがした。 そういう意味で、市川さんのご感想と同じである。 この種のCDを作る為には、30才から68才までのディーリアスの生涯をなぞっていく という、大変な作業が課せられることと思う。 リトルさんとレインさんに拍手を贈りたい。
,リトル盤、ヴァイオリン・ソナタ集,

12月15日(火)22時40分26秒,市川 千尋,chihiro@mxj.meshnet.or.jp,ここの掲示板紹介は何か自己満足のようでしたが、このようにご紹介いただければ 光栄です。三浦先生なき今、私にパッションとウイットのあるコメントが出来るとは 思えませんが、それでもLPから最近のCDまで幅広くご紹介出来たら幸せです。 このサイトで、少しでもディーリアス音楽の素晴らしさを分かっていただければ これに勝ることはありません。
,ご紹介ありがとうございます
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12月13日(日)22時13分54秒,やまおあつし,rockhop@kb3.so-net.ne.jp,以前、この掲示板で紹介されていた「オルガン・アルバム」を、僕も注文して 楽しんでいますが、過日「レコード芸術」の編集者(ディーリアスとシベリウス は聖域ですよね、と言っている人です)に「ほれほれ、いいだろう」と自慢したら、 「それ紹介しましょうよ」ということになり、20日発売(1月号)の海外CD化情報 のページに掲載されることになりました。なりました、って、もう原稿は書いている んですが・・・。(^_^;) 少ない行数ですので、あまり多くは書けませんでしたが、これを機にたくさんの ディーリアス・ファンが購入してくれることを願うのみです。 でもそうなったらもう「ほれほれ」と自慢できる機会は少なくなるかな。 とにもかくにも、ここで教えていただいた情報が、そういった形になったことを 事後報告ながらご連絡させていただきます。(^_^)
,オルガン・アルバムを紹介しました,

12月02日(水)20時40分54秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,「フェニモアとゲルダ」のCDが2枚になったので、特に好きなところを2とおり 続けてテープに録音し、カーステレオでも流している。 もちろん10th Picture の前の Prelude から終幕まで等も好きだが、1 st Picture に続くInterlude から 2 nd Picture にかけてのところも、私にとっては心地よく、 愛しむように聴いている。 テーマの(時価の)拡大、縮小を組み合わせ、巧みに対位法的にアレンジすると いうディーリアスのお得意の手法が生かされている。間奏曲のイントロに続き コンサート・マスターが提示するテーマが、Wordless Tenor では4倍の拡大である し、さざ波の動きもテーマの断片にきこえてくる。 確かに変奏の技法だけをみると、バッハ、べートーヴェン程緻密ではないかもしれ ない。しかし、ディーリアスのさりげない形式美が、独特な和声とあいまって何物 にも代え難い魅惑的な世界を作り上げているように思えるのです。 そして、Chandos(Richard Hickox) も EMI(Meredith Davies)も甲乙つけ難く、 これが堪能できて嬉しい。
,さりげない形式美

, 11月26日(木)22時26分35秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,市川さん、YamadaS. さん、ありがとうございます。 Life’s Dance へのディーリアスの入れ込み様は大変なものですね。 また、同じ作品でも演奏者の解釈も様々で、ファン(ディーリアン?)の側もどの 演奏を好むかにも違いがあり、面白いですね。感性の違いが人の数だけあるという ことなのでしょう。好みの楽器にも違いがあるでしょうし、普段接している楽器も 人様々ですから、当たり前のことかもしれません。味覚も、視覚も感覚は全て同じ ことが言えるのでしょうね。 市川さん、そしてYamadaS. さんの入れ込み様も大変なものです。
,Re. ありがとうございます。,

11月25日(水)23時46分49秒,市川 千尋,chihiro@mxj.meshnet.or.jp,お久しぶりです。市川です。YamadaS.さんもご指摘の通り、Life's Danceには3 つの版があります。 @1899年に書かれたもの、ディーリアスは展開部に不満を持ち、冒頭の個所は  そのままに改訂。ちなみにこの時の題名は「踊りはつづく」 A「生命の踊り」と改題し、1904年デュッセルドルフにて演奏。ドイツでは好評  だったが彼はコーダが弱いと考え、また手を加える。 B決定版「生命の踊り」は1912年ベルリンでオスカー・フリードにより初演。  満足したディーリアスは作品をフリードに献呈。 彼がこの作品で描いた青春の放蕩「−−さいごは避けがたい死によって終わってしまう のだ」という彼の含蓄のある言葉が心に残ります。(私もGroves卿の盤を愛聴しています) LPでは 国内盤 EAC-80351 東芝EMI 邦題「北国のスケッチ」 side 1--北国のスケッチ 全曲    side 2--生命の踊り     夏の歌 RPO Dec.22/23 1974 また、人生のミサですが、私もDel Mar盤は好きでよく聴いています。最近はHickox 盤が録音も良く、彫りは浅いもののさわやかな名演なのでよく流して(^-^; いますね。
,Life's Danceの改訂,

11月25日(水)00時37分03秒,YamadaS.,yamada.satoshi@nifty.ne.jp,HMさん、「謎」の指揮者はやはりGroves卿かもしれませんね。 手元のCDのカップリングは次の通りです。 [1] Life's Dance [2] Dance Rhapsody No.1* North Country Sketches [3] 1.Autumn [4] 2.Winter Landscape [5] 3.Dance [6] 4.The March of Spring [7] Eventyr-Once upon a time* [8] A song of Summer オケは無印がRPO、*印がRLPOです。LPでのカップリングがどうなっていたか、 寡聞にして存じませんが、Beecham、Barbirolliの両名がEMIにStereo録音を 残さなかった「余りもの」集みたいな録音ですね。でもCDで出たときは、未聴 の曲も多く、とても重宝しました。確か国内盤も後に出たかと思います。 Groves卿の"A Mass of Life"、正直なところ、いろいろな意味で演奏そのも のは、ハッキリとは覚えてないんです(^^;)。Deliusのこんなデカイ曲も始 めてでしたし、東京文化会館大ホールのデカサにも圧倒され、Groves卿には 第一部の終わりに拍手を催促されと、いろいろあったりしたわけです、はい。 で、Life's Danceのお話と逆になってしまうのですが、私にとっての"A Mass of Life"の印象は、おそらくCDでは最初のものだと思うのですが、かのDel Mar盤(BBC so. 1971.5.3 live in Lomdon:inta'glio)です(^^;)。 Groves卿の録音(EMI)とバリトンは共通(J.S-Quirk)ですが、ソプラノが Del Mar盤はKiri Te Kanawa!Groves卿のJanet Bakerと新旧二人のDame で楽しめるというのは嬉しいですね。 第2幕のホルンだけD.ブレインが録音しているのをいつか聞いてみたいです。
,Groves卿のDelius・・・続き,

11月24日(火)20時00分41秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,Yamada さん、レスうれしく拝見しました。 >(翌年上京してGroves卿の "Mass of life" に接しました。) もうこれは、うらやましくて何も言えません。 >Life's Danceってあまり演奏・録音機会の無い曲ですよね。手元にあるCDは >StereoではDel Marの他は多分次のものだけだと思います。ご参考までに。 >・Sir Charles Groves Royal Philharmonic Orchestra Rec.22&23 Dec.1974 [EMI CDM7 63171 2] Life's Dance に続けて、「エヴァンテュール」(むかしむかし)がテープに入っ ています。同じオーケストラではないかと思います。Del Mar の Life's Dance は名演と思うのですが、コーダが一寸大げさで、あそこで少し減点です。 このテープの主が「謎」でしたが、Groves いうことであれば、Groves の Mass of lifeも聴かなくてはならない気持ちになってきました。
,Re. Groves卿,

11月23日(月)22時35分25秒,YamadaS.,yamada.satoshi@nifty.ne.jp,HMさんこんばんわ。 確か1988年だったと思います。当時高校生だった私は、FMのN響定期 演奏会の中継予告に”ディーリアス:ハッサンより間奏曲とセレナーデ”と あるのを見て、思わず緊張!当日は夕方の5時から食事もとらずにカセット デッキの前でず〜っと待ちつづけました。2時間待って、ほんの数分。それ でもディーリアスが「生」で演奏されるのは初めてだったので、十分に感動。 (翌年上京してGroves卿の"Mass of life"に接しました。) 感動ついでにすっかり指揮者を記録するのを忘れ、そのことに気がつくまで 一月もかかりました。おかげで今でも"Enigma"のままです。 と、言うように、私もあまりきちんと覚えていほうです(^^;) で、以来のお気に入りですが、いろいろな演奏ヴァージョンが楽しめるのが この曲の醍醐味でしょうか?TenorではBarbirolli卿のものが代表盤でしょ うか。Vcでは間奏曲を一緒に録音したのはA.Shulman(CONTINUUM)位しか 知りませんが、B.Harrisonもセレナーデだけ入れてるので、こっちのほうが 正当(?)なのかも知れません(笑)。(ちなみにSYMPOSIUMの復刻CDあり) ちなみにWebberの新しい録音、私も大好きです。Vc小品集(ASV)のRomance や「ブリティッシュ・チェロ・アルバム」(PHILIPS)のCaprice&Elegyも 素敵な演奏でしたが、アルバムとして通して聞くとDeliusがいかに独特であ るかがはっきりしすぎてちょっと・・・「ブリティッシュ・・・」ですら。 Life's Danceってあまり演奏・録音機会の無い曲ですよね。手元にあるCDは StereoではDel Marの他は多分次のものだけだと思います。ご参考までに。 ・Sir Charles Groves Royal Philharmonic Orchestra Rec.22&23 Dec.1974 [EMI CDM7 63171 2] 市川さんなら他にも心当たりがおありでしょうか? でも、改変されて良かったと思ってしまいますね。この曲。
,ハッサンのセレナード

, 11月22日(日)23時42分56秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,Yamada.S. さん、こんばんは。 Yamada さんも、ハッサンからのセレナードがお好きなようですね。私もこれ が大好きです。普通、間奏曲とセレナードがセットで演奏されることが多いよう ですね。前に投稿したウエッバーさんのチェロのCDでは、セレナードだけです。 セレナードは、ヴァイオリン、チェロの他に Wordless Tenor のものもありまし た。でもテープがどこかに行ってしまいました。「フェニモア」の A Voice Across the Water(Wordless Tenor) を聴いて、思い出していたところです。 Yamada さんを見習って、もう少し楽団、指揮者、演奏者についてしっかり記憶に 留めなければいけないと反省しています。 Life’s Dance も、明らかにU−K社の Del Mar のとは違う録音をテープに録って あるのに(こちらの方が魅力的)、指揮者も楽団も記録していないという有り様です。

,Re ハッサンからのセレナード


, 11月21日(土)00時18分47秒,YamadaS.,yamada.satoshi@nifty.ne.jp,U−K社の旧盤発見とのこと、私もうれしく思います。 3年ほど前でしょうか?中古CDショップでしばしばU−K社のDeliusのCDを しばしば見かけることがあり、そのうちに探しにくくなるのかなと思っていたら 案の定U−K社のDelius録音の再編集でほとんど見かけなくなり、もうだめかな と思っていました。 この季節に見つかったのは何か因縁めいたものを感じますね。 私は今日"BEECHAM conducts DELIUS"(DUTTON)というCDを入手しました。 '46−'52にかけてのHMV録音でかつて東芝EMIからLPで出たこともある 音源のCD化。すぐにステレオで再録音された曲も多いのですが、全体的にこ の旧録音のほうが聞きやすい印象を受けます。とくにDance Rhapsody No.2 はこの旧録音のほうがずっと良いと思います。BeechamのDeliusでもとにかく 違和感がぬぐえなかったこの曲ですが、この46年録音でやっと納得できまし た。 ちなみにこのCDは"Dedicated to the memory of Eric Fenby"とのこと。 ジャケット裏に(私は)始めてみるFenbyの写真があしらわれています。 それから、先日少し触れたLittleのハッサンからのセレナードがCFPから 再売されていました。(タイトルは"Virtuoso Violin"のまま?) ということは、EMINENCE盤も廃盤になっていたのでしょうか? 最近のCDは外盤ですら廃盤のサイクルが早いので戸惑ってしまいますね。 以上新宿のTRです。
,Re札幌のHM様


, 11月18日(水)20時05分00秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,仕事が終わった後、少し時間があったのでCD店に立ち寄ってみた。 夕焼け空のジャケットのCD(UNICORN-KANCHANA) をついに見つけた。 「日没の歌」の他に「フェニモアとゲルダの間奏曲」等も収録されている。 同社からの「高い丘の歌」も手に入った。フェンビーさんのディーリアス解釈 をたっぷりと鑑賞できそうである。 実は、EMI 社からのCD「フェニモアとゲルダ」も買って来た。これは英語版で ある。今まで、ディーリアスによるドイツ語の libretto のもの(これがオリジ ナルという)で聴いていたので(Chandos、ヒコックス指揮)、趣が違って面白 い。これもゆっくり聴き比べてみたい。 この頃、やっと抵抗無く、ディーリアンと自分のことを呼べそうな気持ちに なって来た。 Yamada.S. さん、改めてお礼申し上げます。やはり本物の写真で見る方が fine でいいですね。感激。
,冬を迎えつつ


, 11月16日(月)22時58分29秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,「海流」(1903年)について投稿してから、妙に「揺籠のリズム」が気になっ て仕方ない。「河の上の夏の夜」(1912年)の小舟の揺れは、実は揺籠そのもの ではないかと想像してみた。そうすると、チェロ独奏部が、母?の歌う子守り歌 にきこえてくるから不思議である。 ビーチャムのメリハリを利かせないゆっくりとした演奏が、バレンボイム、 マッケラスよりも優れているということになる。 1903年以降のディーリアスの6/8拍子は、一度は揺籠に思いを巡らす価値がある のではないだろうか。 ヴァイオリンとピアノの為のソナタ、第3番の Andante Scherzando の6/8拍子 も、ホームズの演奏は少し速過ぎはしないだろうか。メニューインはもう少し 遅かったと記憶している。リトル他のCDは、今のところ無いので比較のしよう も無い。また楽しみが増えた。
,揺籠,


11月16日(月)18時56分46秒,Yamada.S.,yamada.satoshi@nifty.ne.jp,私にとってWilkomirskaの盤は3枚目のDelius体験でした。Holmesとは決定的に 何かが違うViolinの響き――今にして思えば恐らくDelius演奏の一方の極なのだ ろう――に鳥肌さえ立つ思いでした。所謂「前衛」が時代の「アダバナ」として 最後の力を振り絞ってその存在を維持しつづけようとした70年代の前半・・・ バルトークと同じ地平にディーリアスを置く必然性が彼女にはあったのでしょう。 現在ロッケンハウスに集う彼女はクレーメルの「現代音楽」に本心から共感して いるのだろうか?時代も変わり、彼女もまた変ったのだろうか? でも、このレコードに刻まれた演奏は、紛れもなく彼女にとって、またディーリ アスにとって、そして我々にとってかけがいのない宝物である。と信じたい・・・ Holmesが晩年(というにはまだ若かったのでしょうが・・・)になって録音する ことができたVn協奏曲は、もっとインナーでパーソナルなディーリアスである。 それゆえにディーリアンにとってのもっとも規範的な存在たりえるのでしょう。 両者に比べれば、Littleは正に今の時代そのものと言える。とにかく明るい。 彼女にはWilkomirskaの苦悩もHolmesの「はにかみ」もない。とにかく自らが Deliusが好きで有るということを何の疑いもなく、そしてDeliusに対して何の 屈託もなく素直に立ち向かえる。Vn協奏曲(argo)、二重協奏曲(EMINENCE)、 ハッサンのセレナード(EMINENCE)とかつて例を見ないくらい順調なレコーディ ングをこなした彼女はDeliusのVn作品の頂点とも言うべきソナタ録音を何の不 自然もなくこなしてしまった。 もし条件が許したとして、Wilkomirska女史は1892年のsonataを録音しただろ うか。この曲はLittleのような演奏家を待っていたのではないかと思えるくら い、はまっている。 Littleのような(演奏)語法でDeliusが語り得る現代という時代は、Delius を愛好する我々にとってはたして良い時代なのだろうか。 でもやはり、彼女の奏でる1892年のsonataは素敵である。私はそのことに満足 している。私が今を生きている証拠として。
,Re Wilkomirska の盤,


11月13日(金)23時50分25秒,市川 千尋,chihiro@mxj.meshnet.or.jp,Littleの盤と比較する意味からも、Wilkomirskaのヴァイオリン・ソナタ集を ご紹介したいと思う。今から10年以上前の物で恐縮だが、正に太陽と月、 光と影の双方のアプローチ。Wilkomirskaの盤は深い陰影に覆われ、ヴァイオ リンから絞り出すような魂の慟哭が聴く物を人生の暗黒にたたき込む怖さがあり 、私はこの盤の重さを考えると、背筋を伸ばして瞠目して聴く。また、付属して いる三浦先生のライナーノートが秀逸である。 「何とパッショネートに、かつノスタルジーをこめて彼女はディーリアスの歌を うたっていることだろう!」三浦先生は少年のように書かれている。

Wanda Wilkomirska Delius Three sonatas for violin and piano Connoiseur Society CD 4012
,Delius Violin sonatas,


11月13日(金)17時06分38秒,やまおあつし,rockhop@kb3.so-net.ne.jp,Enigmaさんがお書きになっている「エルムの鐘交響楽団」の演奏会ですが、 もしお聴きになりたい方がいらっしゃったら、僕宛にメールをいただければ 半額(500円)でチケットをキープいたします。 ちなみに1st.clarinetを吹いているのがヨメさんです。(^_^;;) 練習のテープを聴きましたが、そこそこディーリアス的は雰囲気は出ている ようです。エルム・・はエルガーやシベリウスを取りあげているオケなので、 ディーリアスとの相性は、そう悪くはないと思います。 「聴いてみたい」という殊勝な方は(^_^;)、お気軽にメールをください。 ついでながらEnigmaさん。(^_^) 僕はFCLAには「フンボルト」というハンドルで出ています。(_ _)
,エルムの鐘・演奏会,


11月10日(火)17時56分24秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,Walt Whitman: LEAVES OF GRASS (1855-92) ディーリアスの「海流」のテキストとなっているというので、買って来て読ん でみた。酒本雅之氏による改訳で今年の1−3月発行されたものである。帯に は、アメリカをしてアメリカたらしめている根源的作品と書いてある。ディー リアスが「海流」で取り上げた部分は、Sea-Drift(訳者は藻塩草の訳をあてて いる)の Out of the Cradle Endlessly Rocking「いつまでも揺れやまぬ揺籠か ら」の抜粋で文庫本約8ページ分しかない。当然のことながら、この部分にディ ーリアスが特別感銘を受けたということであろう(藻塩草は全体で37ページ分 ある、いつまでも・・はその中の15ページを占める)。訳者も「いつまで も…」を傑作であると紹介している。 ホイットマンの訳文では、少年と海鳥との関係が一度読んだだけでは分りづらい。 しかしディーリアスの作品では、合唱が語りとつがいの海鳥、バリトンがそれを 観察する少年という風に図式化し再構成されているので分り易い。少年は雄鳥に 同一化しており、ホイットマン=少年(雄鳥)=ディーリアスという図式も成り 立つのだろうし、少年の感情をやさしく包み込むのが海(=揺れやまぬ揺籠)と いうことなのであろう。 ところで GRASS は、当時は牧草地や草原を指しアメリカのニューイングランド を象徴するような語感を含んでいたのだと思う。しかし、最近ではマリファナを イメージする人が多いのではないだろうか。ホイットマンも「草葉」の陰で苦笑い しているかもしれない。
,岩波文庫 ホイットマン作「草の葉」 上、中、下


, 11月06日(金)22時28分49秒,市川 千尋,chihiro@mxj.meshnet.or.jp,Enigmaさん、お久しぶりです。貴重な情報ありがとうございます。 もう5〜6年前ですが、ニフティのfcla(だったかな?)でDELIUSを熱く語っていた時 にもやはりイギリス音楽の好きな方がいて、彼は何とグローブスの「人生のミサ」日本 初演に合唱で参加したと言っていました。ちなみに私のハンドルネームはいっちゃんでした。 (どうでもいいことですが)。 新鮮で、かつ心のこもった音楽が、低価格で堪能出来そうですね。
,情報ありがとうございます,


11月04日(水)22時51分41秒,Enigma,fwht1967@mb.infoweb.ne.jp, ニュース・グループで見かけたのですが、ディーリアスの作品を含めた演奏会が あったので、お知らせします。 【エルムの鐘交響楽団第7回演奏会】  日時:1998年11月22日(日)14:00開演  場所:中野ZERO大ホール (東京都中野区中野2-9-7、JR中央線or営団東西線「中野」南口から 東方向徒歩10分)  入場料:1 000円(全席自由)  曲目:ディーリアス/歌劇「村のロメオとジュリエット」から 間奏曲・楽園への道(トマス・ビーチャム編曲)     シベリウス「バイオリン協奏曲ニ短調」     プロコフィエフ「ロメオとジュリエット」組曲から抜粋(9曲)  独奏:ルーベン・ゴンザレス  指揮:ルーベン・ゴンザレス(ディーリアス&プロコフィエフ) ロバート・ライカー(シベリウス)  しかしディーリアスが生で聞けるとは、やはり東京はいいところなのでしょうか (^^;)  関西では考えられません。  どうも関西の楽壇には、ドイツ系の作品をやっていればいいという雰囲気が あるようで……。
,演奏会,http://village.infoweb.ne.jp/~fwht1967/index.htm/


10月30日(金)22時42分25秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,行きつけの店でやっと出会えた。市川さんお勧めのCDのことである。 チェロとピアノの為の Romance は、初めて聴いた。演奏テクニックはそれ程 必要としない曲であろう。しかし、嫌みの無いモチーフで、しみじみと歌い聴 かせてくれ、草枯れた心を本当に慰めてくれる小品である。 ディーリアスの写真が2葉収載されている。これも初めて見た。グリーグらと カードに興ずるディーリアス。襟付きのベストの三つ揃い、おしゃれである。 年格好から推察するに、この頃 Romance を作ったのであろうか。 もう1枚は、晩年視力障害になり、四肢も萎えたようになったディーリアス。 やはり襟付きベストとスーツを羽織っているスナップである。木陰の冷気の中で 耳をすましている。 私はこの2葉の写真を眺めながら Romance を聴いて、彼が将来その様に老いる 自分の為に、この小品を用意しておいたものの様に感じられてならない。 GRIEG & DELIUS COMPLETE MUSIC FOR CELLO AND PIANO PHILIPS 289 454 458-2
,ディーリアスの Romance (1896年),


10月19日(月)01時30分30秒,由吉,tts@indigo.plala.or.jp,こんにちは。 ここは(随分久しぶりの)2回目です。 さて、英国の現代小説家バーンズ(Julian Barnes)の新作「海峡を越えて(96年著)」の 訳書(白水社)を買ったところ、その短編小説集の第一作目「電波妨害 Interference」は 何とディーリアスに題材を取ったものでした。 この短編小説集は、その名のとおり海峡を越えて仏国に渡った歴史上の英国人を題材に しているのですが、ディーリアスがそのトップバッターにあげられているというわけです。 といっても、題材を取っただけで伝記小説でもなく、ディーリアス礼讃調でもないのですが、 中に出てくるエルガーやパリイのくだりは、フェンビーが「DELIUS AS I KNEW HIM」で 書いているのと全く同内容だったりします。 ちなみに、「やり玉」にあがっている曲は「北国のスケッチ」を指すのでしょうか? でも、晩年の作品ではないはずですが... ##作品論でなくて恐縮です##
,「電波妨害 Interference」,


10月18日(日)01時26分55秒,市川 千尋,chihiro@mxj.meshnet.or.jp,新譜のヴァイオリン・ソナタ集、まず驚くのが録音の良さだ。美しく明確な高音域に 圧倒される。"EDR"システムの広いダイナミック・レンジがまるで演奏者が目の前に いるような錯覚すら起こさせ、成功といえよう。それに対し、演奏はと言うと・・・ Littleの若さからすれば、十分に健闘していると言っておこう。なにせ明るいのだ、 これほど陰影が無いと、むしろ違った解釈としてうなずける点もある。 ガダニーニを持ち、ディーリアスの家の前で微笑む彼女の写真といい、カラーCDと いい、いままでの概念をうち破るものであろう。私はエンヤのベストアルバムも持って いるが、感触がそれに似ている。 出来の良さから言うと、sonata in B は一番良い。初期のソナタで近年演奏されて いるが、彼女の演奏の明るさと優しい曲風がよくマッチして、とても好感が持てる。

,Delius the four Violin sonatas,


10月18日(日)00時12分21秒,Yamada.S.,yamada.satoshi@nifty.ne.jp,ご無沙汰しております Yamadaです Double Concerto の Tortelier&Menuhin盤ですが、 '89年にCD化されたのをもっているので、ジャケット お送りします。Brahmsとカップリングされていますが デュ・プレのチェロ・コンのCD同様、大曲の後に聴 くことになりますが、こんなとき自分がつくづくDelius が好きなのだと思い知らされます DEL MAR盤はお気に召さないようですが、私はこれが 最初だったので、思いで深いものです。(^^;) 小品集(CHANDOS)もDel Marの渇いた響きがとっても いとおしく旧盤のジャケットともども、私の宝物です (ちなみにカップリングのALAN BUSHって何者でしょう) 他にEMIのEMINENCE盤にR.WALLFISH(vc)、T.LITTLE(vn)、 Sir C.Mackerras/RLPO盤がCDではお薦めかな? (なんでDECCAじゃないんでしょうね、この顔ぶれで) 私の手元にあるCDはこの3枚だけですが、まだあるの でしょうか?ハリスン姉妹のなんて、SYMPOSIUMあたり で探し出してくれないでしょうかね?MAY HARRISONの 傷だらけの(録音が)Vn協奏曲には涙したものですが・・・

,Delius double Concerto,


10月13日(火)21時33分55秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,やまおさん、こんばんは。 >初めて買ったレコードがV・ウィリアムズとのカップリング・・・ >それはひょっとしてバレンボイム指揮のDG盤でしょうか。 義弟に譲って手元にはありませんが、故チャーチル卿の絵がジャケットのLP です。間違いないと思います。あと「グリーン・スリーブス」も入っていまし たね。「フェニモアとゲルダの間奏曲」を聴いて、これはただ者ではないと思 いました。「カッコウ」も、蛙の鳴き声の「河の上の夏の夜」もありました。 >札幌ではディーリアスの生演奏、どのくらい聴けるんでしょうか。 しばらくコンサートはご無沙汰でしたので、当地の事情は詳しくありません。 すみません。ボードに刺激されて、札幌市民音楽堂キタラの会員になりました から、これからは見逃すことはありません。 アマチュア・グループに「二つの水彩画」のことを話したところ、しばらくし てその人からフラットだらけの楽譜を見せてもらったことがあります。演奏し たかどうか不明です。 音楽堂といえば、昭和45年に、小沢さんがニューヨーク・フィルを引き連れ て来ました。武満 徹の「ノヴェンバー・ステップス」です。会場は熱気に溢れ てはいましたが、某大学の古い講堂だったのです。今でも不思議でたまりませ ん。
,Re RVWとカップリングのレコードって・・・,


10月13日(火)20時09分19秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,「秋・冬・ダンス・春」の中で地名が間違っていました。 お詫びして訂正します。自分の投稿文を読み返して気がつきました。老眼も少し 始まっています。 Bigley(誤)・…Bingley(正) Ikley(誤)・…・Ilkley(正) ilkley です。 Bradford、Claremont は大丈夫です。 イギリスの地名には発音の難しいのが多いですね。特に、ウェールズにはど んな発音なのか見当もつかないのがあります。 Aberystwyth Amlwch Llangerynyw など、唇がひん曲がりそうになりますね。
,地名の訂正です


, 10月13日(火)17時47分20秒,やまおあつし,rockhop@kb3.so-net.ne.jp,札幌のHMさん レス、ありがとうございました。 こちらはあまり頻繁にコメントできないかもしれないんですが、 気長にお待ちいただければ、と・・・(_ _)。 初めて買ったレコードがV・ウィリアムズとのカップリング・・・ それはひょっとしてバレンボイム指揮のDG盤でしょうか。 だとしたら僕も同じです。あの1枚のおかげで「あげヒバリ」(さすが にこの邦題は使うのをためらってしまいました(^_^;))やディーリアス に出会えたという、僕にとっては「恩人」のようなレコード。 バレンボイムも、あの頃はよかったなぁ・・・・。 CDになってチャーチルの水彩画がなくなってしまい寂しいし・・・。 札幌ではディーリアスの生演奏、どのくらい聴けるんでしょうか。 まぁ日本全体を見回してもレパートリーに入れてそうなのは大友さん くらいしか思い浮かばないのですが、もう少し聴けてもいいですね。 東京でも年に1回〜2回くらい。 英国音楽好きですと「死ぬまでにどれくらいの曲を生で聴けるのか」と いうことが命題としてあるわけなんですが(悲しい・・・)、ディーリ アスに関しては、あまり期待が持てそうにありません。やはり英国の 「ディーリアス・フェスティバル」かなにかに出向いて、一生分聴いて くるというのが近道なのか・・・。
,RVWとカップリングのレコードって・・・
,


10月12日(月)19時59分32秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,水彩画を見たので、今度はスケッチを見てみたい。 「北国のスケッチ」(1914年)というのがある。ディーリアスには、 北国をテーマにした同じく4楽章構成の「ノルウエー組曲」(1899年 初演)もあり、二つとも、北海道に住む者にとっては貴重な作品である。 「北国のスケッチ」は、52才になった彼が、イギリスでの少年時代に 思いを馳せ、心の原風景に基づいて描き上げたものという点で、意味深 い曲である。 イギリスの地図を見ると、Bradford の北の郊外に Bigley があり、高い 丘をはさんで更に北10Km のところに Ikley を見つけることが出来る。 ディーリアスの住んでいた家は、Bigley へと通ずる道路沿いにあり、 Claremont(美しが丘・・ぐらいの意味か)と呼んでいたという。子馬が 2頭子供用にあてがわれていて、子供達だけでヒースの丘をいくつか越え て、よくIkley まで行ったのだという。 私は、第2楽章の「冬」のスケッチが殊のほか好きである。透明感溢れる オスティナートを効果的に使い、美しいと同時に荒涼とした冬景色を見事 に描写している。ノスタルジックで、My Delius を感じ入るひとときを 過ごすことが出来る。
,秋・冬・ダンス・春,


10月12日(月)19時56分30秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,市川さん、いつもCDや本などの紹介、有り難うございます。 ディーリアスのCDは24枚になりましたが、私の聴いたことの無い曲が まだまだ沢山あるようです。しかし、これは反面嬉しいような感じもしま す。少しづつ楽しんでいきたい、急ぐことはない…というのが私の ディーリアスの聴き方なのかもしれないからです。 CD店を徘徊してみます。思わぬ出会いもまた楽しみの一つです。 そろそろ、注文してある本 Delius as I knew him (by Fenby) が来る頃と 思います
,My Delius ならぬ My Pace,


10月11日(日)01時11分35秒,市川 千尋,chihiro@mxj.meshnet.or.jp,「夢を見るような甘美で危険な世界がある」とかつて私は思った。若干高校生ながら この世界に引きずり込まれてはいけないとも思った。他の管弦楽曲と異質な緊張感が この音楽の全編に流れ、興奮のコーダへと導く。 レクイエムと同じく「大戦で散ったすべての若い芸術家たちへ」捧げられている。 青春を謳歌出来なかった若者のため、何と可憐なエレジーをディーリアスは用意した のだろうか。時期的には1915年に書かれ、作曲の動機はハリソン姉妹(このサイト でもCDを紹介しています)のすすめによるものであるという。 かつて、LPではメニューインとトルトゥリエの決定盤があったのだが・・・・。残念 なことにユニコーンのコレクションにも見あたらない。不本意だがDEL MARの盤を ご紹介したい。 DOUBLE CONCERTO JOHN SNASHALL NORMAN DEL MAR RPO
,ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲,


10月08日(木)22時14分35秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,やまおあつしさん、はじめまして。札幌のHMです。 著者から直々に、語り掛けて頂いてこんな嬉しいことはありません。 昭和56年頃、車の中でNHKのFMから流れる「二つの水彩画」を聴いたの が、ディーリアスとの出会いでした。「作曲者はリリアス」ときこえたので、 LPを探してもなく、FMファンをわざわざ買いにいって、初めてディーリア スを知った次第です。最初のLPはRVWとのカップリングで、しっかり 「二つの水彩画」が収録されていました。 ディーリアスの項は何度読み返したか分りません。そして、どのような表現が 一番的確なのか、やまおさんご自身も呻吟してらっしゃることが、後から分っ てきました。もとより、一言、二言で言い表せるものではありませんものね。 それに同じクラシックを聴いても、感じ方が人様々であることもHPを通して 良く分ってきました。自分は何が好きでどう感ずるのか、そのことを通して 己を理解するということこそが、大げさに言えば、21世紀を生きる為に一番 大切なことなのではないかとも感じています。 英国の近・現代の音楽に関して、幅広くうまく纏められたと感心しています。 これを道案内に、レパートリーを広げたいと思っています。 残念ながらビートルズにはハマりませんでしたが、4才年下の団塊の弟がマニ アであった為、殆ど耳にはしていると思います。サージェント・ペパーが一番 好きです。 また色々と教えて下さる様、お願い致します。
,やまおさん、頑張って下さい,


10月08日(木)18時55分42秒,やまおあつし,rockhop@kb3.so-net.ne.jp,「札幌のHM」さんを、間違えて「HK」さんと打ってしまいました。 失礼の段、どうぞお許しください。(_ _)
,ごめんなさい、訂正(^_^)


, 10月08日(木)18時53分32秒,やまおあつし,rockhop@kb3.so-net.ne.jp,市川さん、ボードのみなさん、こんにちは。 山尾敦史と申します。 札幌のHKさん、拙著をお読みいただきご意見くださいまして ありがとうございました。なかなか読んでいただいた方のご意見を 拝見する機会がないので、とてもうれしいです。(_ _) 「厭世観」の件、HKさんのおっしゃることもよくわかります。 僕自身も苦し紛れに「厭世観」という言葉を使いましたが、自分の 中にあるディーリアスへの感情や評価は、とても一言でまとめられる ものではありません。・・・というか、自分でもはっきりとわからな いまま現在に至っている、というのが本心です。(^_^;) ですから、こうして他のファンのご意見を聞くのはとても参考になり ます。 このHPトップページにも掲載されている三浦先生の 「ディーリアス・ファンは誰もがMy Deliusだと思っている」 というお言葉は、すべてを言い当てていると思います。そしてファン のひとりひとりが他人のディーリアス観を寛容に受け止めることもまた、 ディーリアス・ファンたる所以かもしれませんね。(^_^) ところで市川さんがご紹介になった、オルガン版のCD。 まったく初めて見ましたのでびっくりしました。 いや、これはぜひ聞いてみたいですね。ネットで注文できそうでしょうか。 おそらく都内のCDショップには入荷する可能性が低いでしょうから。 またディーリアスの音楽が似合う季節になりましたね。 しかし関東地方は、きちんと秋が来るんでしょうか。 いきなり冬になるってことはないですよね。(^_^;)
,みなさん、こんにちは。


, 10月03日(土)15時01分23秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,Yamada さん、有り難うございます。 不用意に見たいと言ってしまい、思わぬ負担をかけてしまったようです。私など 未だスキャナも持っていないのに・・・。 茜色の夕焼け空、いいですねえ。おそらく色合いは微妙に変化しているのでしょ うけれど、充分伝わってきます。タイトルも、それにアレンさん、フェンビーさ ん、ロイヤル・フィルなどちゃんと読み取れます。一角獣もはっきりわかります よ。札幌から西の方を望むと、手稲山が丁度同じような稜線を描きます。北海道 の林はもう少しとげとげした感じです。印象派のターナー、モネ等の日没の絵も 見てみたのですが、ぴったりきません。鎮西さんの絵もちょっと違います。 このジャケットはいい線をいっていますね。こんな素晴らしい写真を撮ることの 出来る Brandt さんを社長さんに持って、U−Kの関係者もさぞかし張り合いが あることでしょう。
,「日没の歌」ジャケット、いいですね,


10月01日(木)23時22分57秒,Yamada.S.,yamada.satoshi@nifty.ne.jp, 先日HPに書き込みをさせていただいた山田です。  反響(大げさ)も有りましたので、U-K旧盤のジャケットを市川さんのHP  に投稿できれば・・・と思い、なんとか画像ファイルに落としたのですが、  どうにも張り込み方がよくわからなくて・・・    もし宜しかったら、掲示板のほうにお願いできないでしょうか?    追伸:   ちなみにjpeg.37Kです。我が家の「お買い得」スキャナではなかなかオリジ   ナルの味が出ずにいろいろやってみましたが、なんとかこんなところ・・・   市川さんには釈迦に説教かもしれませんが、PhotographerはNigel Brandt   (U-K社の社長さん)です。他に同社のホーレンシュタインのCDにも多くの   写真がつかわれていて、こちらもなかなかです。

注:この投稿は山田さんにご送付いただいた画像を、代わって掲示させていただきました。   また、メールの文面も一部使用させていただきました。   美しいジャケットの画像、大変有り難うございました。     市川 千尋
,「日没の歌」ジャケットについて


, 10月01日(木)22時43分18秒,yamanaka_s,fwjf5549@mb.infoweb.ne.jp,ので、あまり器楽曲のCDはもってません。 ディーリアスについても、アカペラの合唱曲しか聴いた事がありません。 が、初めて聴いたとき、一度で惹きつけられました。 あれは「水の上の夏の夜に歌える」でした。 リズムの軽やかさと、色彩の豊かさが、とてもとても心地よかったのでした。 私、男声合唱もやっていたのですが、 作曲者があまり気に入らなかったと言う「さすらい人の歌」も お気に入りです。 曲が短いのが大変残念ですが。 今はわたしは大変人数の少ない合唱団に入っているので 難しいのですが 一度歌ってみたいと思いつづけているのです。
,わたしは合唱ファンです


, 09月28日(月)23時56分59秒,市川 千尋,chihiro@mxj.meshnet.or.jp,最近は金融監督庁の検査等であまりレスできず、申し訳ありません。 かつて三浦先生はライナーノートの中で面白いことを言われています。 「彼の作品は、自然および季節との交感から生まれた美しい交響詩と、別離多き 人生の哀歓を情感こめてうたいあげた声楽付き管弦楽作品(あるいは管弦楽付き 合唱作品)の二つに大別できよう。ディーリアスを愛する人は、この2つに分け られたものが、いつのまにか、ディーリアスの芸術という一つのものに統合され 、ブレンドされてゆくのに気づくだろう。〜中略〜協奏曲の作曲に際して、 ディーリアスは、古典的な展開に服従することを嫌い、小さな楽句の反復あるいは エコー効果によって、楽曲を流動的にする方法を考えたりした。1楽章形式を採用 しているのも、音楽の流れを意図してのことであった。とぎれることなく音楽が流れて ゆくので、古典的な形に楽想や素材が強制される感じがまったく与えられない」 東芝EMI EAC-50105 「追想のコンチェルト」ライナーノートより ディーリアスの旋律を追い、深い感銘を受けるのが我々”ディーリアン”なんでしょうね。
,re.ディーリアスの「ピアノ協奏曲」


, 09月23日(水)00時08分21秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,ディーリアスのピアノ協奏曲(1楽章版 1906年)について書いてみたくなり ました。Unicorn-Kanchanaの解説を読むと、ブラームス、リスト、ワーグナー、 ドビュッシーなどの影響を受けていると記されています。それだけでしょうか。 私はこの曲を初めて聴いた時に、めまぐるしい転調の連続という点で、フランク のピアノ5重奏曲を連想したのです。ただし音は随分ラフマニノフに近いと感じ ました。ところがラフマニノフのピアノ協奏曲2番は1901年、パガニーニの 主題による狂詩曲にいたっては1934年の作品で、ディーリアスのオリジナル 版は1897年とのことですので、ディーリアスがラフマニノフに影響を与えた 可能性はあってもその逆は成立しないのでしょう。 もう一人、先輩グリーグのピアノ協奏曲(1868年)のイントロの音階7個を色々 置き換えてみると、第1主題が出来上がるようなのです。そう言えば両者の第2主 題もどことなく似ているように感じます。 第2楽章に当る中間部は変奏曲形式がとられていますが、このテーマも第1主題 から派生してきたものなのでしょう。 うまくいえませんがディーリアスの曲の中では、ほんの僅か異質な感じがします。 きっと転調にこだわり、しかもピアノという楽器の特性の結果、彼独特の「さり げない転調」にきこえないからなのでしょう。 全体的に劇的な仕立てになっていて、若さを感じさせる作品と思います。
,ディーリアスの「ピアノ協奏曲」


, 09月10日(木)21時32分03秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,お父様との絆の象徴となっているというデュ・プレの名盤LP、こみ上げて来る ものが無いとしたなら、むしろ不思議です。ヴィルトゥオーソのチェロは言わず もがな、オーケステレーションも念入りですね。1分過ぎあたりから、田園に舞 い上がる清涼感溢れる風の様な弦の動きと、心の琴線に触れる絶妙のフルートの 伴奏、そんな連続なのですから。 お父様は、気持ちを素直に出すことがはばかられる世代に属していたのでしょう ね。それが父親の威厳の一つなのかもしれませんよ。最近はこの威厳というもの が、世に薄れてきているようで寂しい思いがします。 市川さん、皆に聴いてもらう曲を、今から決めてしまうのは早すぎます。でも、 かく言う私自身も「去りゆくつばめ」をかけるよう、だいぶ前から愚妻に頼んで あります。どうも、その様な心の準備を促すようなものが、ディーリアスには あるようですね。
,Re:想い出のディーリアス


, 09月10日(木)00時18分46秒,市川 千尋,chihiro@mxj.meshnet.or.jp,「俺はディーリアスなんかわからないよ」無口な父はやはりクラシック好きでしたが 私のディーリアス好きを認めようとせず、ひたすらベートヴェンの後期室内楽やシューベルト の室内楽をむさぼり聴いていました。唯一の楽しみは音楽だったのです。 その父も5年前、脳梗塞に倒れ、3年前他界しました。私は通夜の席、少ない通夜客が 帰った後に、せめてもの供養に父のためCDラジカセでシューベルトなど父の好きだった 音楽のあとディーリアスのチェロ協奏曲と”去りゆくつばめ”をかけたのです。 苦労ばかりで、息子(私)も放蕩三昧、物心ついてから父親とまともに会話したこともなく やっと最近、お互い好きな音楽の話をできるようになってきた矢先でした。 それは私のささやかな父への感謝であり、最後のわがままだったかも知れません。 この音楽を知らない親類や家族の中からも、嗚咽がもれました。 初七日も済み、父親の膨大なレコードを整理していた時です。モーツアルトの室内楽 に混じって、ディーリアスのチェロ協奏曲が出てきたのです。ジャケットも手垢がつき LPも傷だらけでしたが、父がこの中から何を聴きとっていたのでしょうか。私はまるで 憑き物が落ちたように涙が流れ、デュ・プレの顔も、霞んでいきました。 人生の夕焼けの時期、ディーリアスという言葉で最後の会話を父と交わすことができた。 それは翻って、ディーリアスの音楽だからこそ出来たのだと、私は考えています。 さしあたって私の願いは・・私の通夜の席で、子供に”夏の歌”をかけてもらう ことでしょうか。
,想い出のディーリアス


, 09月08日(火)21時24分11秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,Yamadaさん、こんばんは。 私は二十歳頃からずっと夕焼け空が大好きでした。札幌の秋の夕暮れ時、林間 の落陽はなかなかムードがありますよ。Yamadaさんも、きっと同じ様な青年な のでしょうね。CDジャケット見たかったです。 Songs of sunset、終「楽章」のところがいいですね。人生という小径は、かす みの様な夢から出でて、また夢の中に戻っていく・・。酒とバラの人生、泣いて も笑っても、愛も欲望も、憎しみさえもつかの間のこと・・。「パリ」のフレ ーズをこっそり忍ばせているところが、またいいですね。フェンビーさんの出身 地ヨークシャー出土のアンモナイトを手にしながら、またこの曲を聴いています。 この化石は2億年前に活動していたのだそうです。 詩の作者 Dowson に、「音楽には何ら慰めはない」と語らせているのに、ディ ーリアスの音楽は慰めとなりえているという逆説、このマジックがディーリアス の魅力の一つになっていると思います。
,人生の小径,


09月07日(月)17時08分33秒,Yamada.S.,yamada.satoshi@nifty.ne.jp,夏の気配も終わりに近づき、秋の足音が聞こえてくると思い出すことがあります。 当時高校二年だった私は行き付けの田舎のレコード・ショップの店頭で一枚のCDのジャケットに目を奪われました。 当時日本フォノグラムのDMSで国内盤(直輸入盤)化されていたUNICORN−KANCHANAの「Delius SONGS of SUNSET」です。 少ない小遣いを貯めて月に一枚のCDを買えるかどうかという高校生にとって3200円のCDを衝動買いすることは大変勇気が要りました。でもそのとき名前だけは知っていたものの、音楽を聴いたことの無いDeliusなる作曲家への興味以上にN.Brandtによる美しい夕焼けの写真に魅せられてしまいました。 これが私とDeliusの音楽との出会いでした。E.Fenbyの棒もさる事ながらS.WalkerやT.Allenがメジャー・レーベルでメジャーな作曲家の作品を扱うときとは一味も二味も違った顔を見せてくれるこのCDで私はディーリアンになりました。 今になって考えればこのジャケット写真が秋であるかどうか良くわからないのですが、当時の私にとっては故郷の秋の夕暮れにダブってしまい、またカップリングされたDance Rhapsody No.2の響きが思春期の私の心のもやもやとシンクロしてしまったのです。 残念ながらUNICORNのDelius録音はCollectionとして再編集されてしまい、このジャケットをショップで見かけることもなくなりました。当時単発されていたUNICORNのDelius録音は丁寧に作られたジャケットも魅力の一つで、どれ一つ取っても他社では得られないものでした。もちろん今ではBeechamやBarbirolliの素晴らしい録音も堪能していますが、度重なる再発にもかかわらず一度たりとも心を捉えるようなジャケットに出会いません。 受け取り手に思い入れのすべてが伝わるような、そんな丁寧な作りのCDが少なくなってきているなかで、UNICORNの旧Deliusシリーズが私にとっての最高の宝物です。 E.Fenbyさんも三浦敦史さんも逝ってしまいました。でも当時は思いも因らなかったインターネットという媒体を通してDeliusへの思いが語られているのがなにか嬉しいような恥ずかしいような・・・ 長雨の中、夕日を見ることも適わず、つい10年以上昔の思い出にひたってしまいました。
,秋を迎えつつ


, 09月03日(木)21時14分06秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,EnigmaさんのHPの掲示を見て、早速入手し読んでみました。書評ではなく、 ディーリアスの項の一寸した感想ですので、読後感としました。 ディーリアスの紹介のページはたった9ページですが、うまくまとめてあると 思いました。ただ、「自然や人生について辛辣かつ”世捨て人”的な厭世観を 音楽で伝える」との表現が気になったのです。どうでしょうか、確かにある種 のデカダンスがあるのですが、私は厭世観とは思っていないのです。諦観・・ 絶対音楽の領域では、例えばブラームスが晩年辿り着いたような諦観とか、失 われつつあるものに関しての mourning work(喪の作業)の結晶とか、何か negativeな中にも必ずpositiveなものが含まれているといった、そういうもの の様に感じています。うまく表現できません。 でも、市川さんが教えて下さったように、人それぞれのディーリアス観やディ ーリアス論があって良いのでしょう。山尾さんのディーリアス観を拝聴させて 頂きました。今後のご活躍を祈ります。
,読後感「近代・現代英国音楽入門」(山尾敦史著),http://http://village.infoweb.ne.jp/~fwht1967/index.htm/


08月27日(木)22時37分36秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,(oeはウムラウトです)副題はフロリダ風狂詩曲(1889年)。 辞書によると、英語でquadroonとは4分の1黒人の血が流れた混血児と書いて あります。quadはquartetの例でも分るように4の意味ですね。roonはroots から来たのかなと思いますが、これは私の当て推量です。Laは女性名詞なので、 「黒人の血が4分の1流れた混血の女の子」を指しているのでしょう。 この様な予備知識でこの曲を聴いてみると、舞台は南部アメリカ、混血など意 にかいさぬ屈託の無い、無邪気な女の子が、跳ねたり飛んだりして遊んでいる のをディーリアスが微笑ましく見守っている・・・という情景が眼に浮かんで 来ました。 英語ではなく仏語風の曲名にしたのは、当時の彼の活躍の場がフランスであった ことの他に、quadroonには差別的なニュアンスがあり、直接的表現をためらっ た為なのではないかと想像してみました。
,ディーリアスの La Quadrooene
,


08月23日(日)21時55分43秒,市川 千尋,chihiro@mxj.meshnet.or.jp,Sir Thomas Beecham の見たディーリアスがここにあります。友人だった彼をきわめて 客観的に捉え、ディスコグラフィーやグレの写真などで構成されており、なかなか 飽きない本です。秋が深まりつつある時期は読書に最適。辞書をひきつつ音楽を聴きながら お読みになるのも良いでしょう。 "Frederick Delius" Sir Thomas Beecham severn house isbn 0 7278 0099 x

,"Frederick Delius" by Sir Thomas Beecham,


08月22日(土)09時02分51秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,Idylle de Printemps(春の田園詩、1889年)。コスモポリタンの ディーリアスらしく、これはフランス語ですね。でも私はこの曲を聴くと、 何故か、オルコット女史の「若草物語」の時代のニューイングランドの牧場 をイメージしてしまいます。人によってはsweet過ぎると評するかもしれない 曲ですが、それこそ当時(27才)の彼が追い求めていたものではないで しょうか。 面白いことに、私はこの曲を口ずさんでいて、時々「夏の夜」(1890年) のメロディーに移行してしまうことがあります。この曲も大好きな曲なのです。 特に、4連打されるティンパニーが数回繰り返されるところなど、聴き飽きる ことがありません。 こちら札幌は、短い夏も終りに近づき、秋の気配が感じられます。
,春・夏・秋,


08月10日(月)23時30分20秒,市川 千尋,chihiro@mxj.meshnet.or.jp,これは昭和52年6月20日に発売された「ディーリアスの音楽」のチラシです。当時 5枚組で、ちょうど "THE MUSIC OF DELIUS" SHB32の国内盤にあたる物です。 まだLPをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか? 三浦先生の解説も素晴らしく、日本のディーリアス愛好者を増やすきっかけとなりました。 このチラシの裏面には三浦先生と中田(喜直)先生の「ディーリアス讃」が書かれています。 文面はまたの機会に。

,昭和52年発売「ディーリアスの音楽」,


08月09日(日)21時43分24秒,市川 千尋,chihiro@mxj.meshnet.or.jp,前述のCDの画像です GRIEG & DELIUS COMPLETE MUSIC FOR CELLO AND PIANO PHILIPS 289 454 458-2

,COMPLETE MUSIC FOR CELLO AND PIANO


, 08月08日(土)17時16分46秒,市川 千尋,chihiro@mxj.meshnet.or.jp, すべてがオルガンで奏されたこのアルバムを聴いて、管弦楽とはまた違った彼の音楽 の魅力を発見したような気がする。”カリンダ”なんて面白く出来ているし、むしろ ディーリアスの音楽を通じてオルガンの表現力の豊かさを味わうというのが正しい。 そんな風に考えているうちに珠玉の名曲をオルガンで聴き通してしまった。 夏の夜に、さらりと聴きたい向きにおすすめです。 THE PARADISE GARDEN a delius organ album Michael Stairs Longwood Gardens Organ DTR9801

,オルガンのディーリアス


, 08月04日(火)19時27分13秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,シベリウス、ヴォーン・ウィリアムス、エルガーの他に、グリーグともペアに なったCDがあるのですね。大いに納得。いつもディーリアスの方が後の方に なっていて少し不満ですが・・・。でも、ひっそりと蔭で控えている方が、彼 らしいのかもしれませんね。
,グリーグとディーリアス,


07月29日(水)23時11分05秒,市川 千尋,chihiro@mxj.meshnet.or.jp,WIN98の移行やサイトのマイナーチェンジなどありご返答が遅れてしまいました。 今回のご投稿もあり、THE DELIUS COLLECTION vol.1をあらためてよく聴き直してみました。 この3つのプレリュードは短い中にも彼の様々な音楽的ポジションを明確にした傑作です。     >3曲のプレリュード、これはまた何とはかなく、せつない曲なのでしょう。朝露のような、 >シャボン玉のような曲です。彼は1922年に両手の自由を失ったということですが、そのこと >を知らなくともクラシックを聴く人は、きっとそういう印象を持つに違いないと思わせる程です。 >ひとつのモチーフで3曲は統一されています。第3曲の冒頭で聴かれるメロディー進行は、 >最初の4音まで「村のロメオとジュリエット」と全く同じです。ただしロメオでは、第4音を >のばしてさらに上昇するのに、プレリュードではスーッと下降してしまいます。私はここに >ロマンティシズム(ディーリアスはこのことばを嫌うかもしれませんが)とデカダンスの結合を >見ますが、読み過ぎでしょうか。 HMさんの感性も素晴らしく鋭いですね。私も同感です。彼の内面への指向はその後  TWO PIECES FOR CELLO AND PIANO(1930) で結実していくような気がします。異様かつ独特な ロマンティシズムの完成です。この時代は・・そうヴァイオリンソナタの3番(1930)がありましたね。 最後の5年・・・あと5年しかなかったら、私は何をするでしょうか。それでも必死に 生きようとするでしょうか?それとも親しい人と孤独と闘いながら過ごすでしょうか? 自然を見るでしょうか?(想い出の中で)、絶望するでしょうか? それらが一つ一つ、音楽になっているのです。 GRIEG & DELIUS COMPLETE MUSIC FOR CELLO AND PIANO PHILIPS 289 454 458-2 またのご投稿お待ちしております。
,ご投稿ありがとうございます


, 07月29日(水)15時35分47秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,7月28日投稿「ピアノのためのプレリュード」の中で、ポルカ3拍子となって いますが、2拍子です。訂正致します。左手伴奏シンコペーションのようにな っていて、2、3拍目が半音階という意味です。 ついでにもう一つ訂正。「フェンビー氏の写真」の中で、ショーンバーグの本 収載の写真について、正確な情報を知りました。リンク参照して下さい。 DeliusのBibliography (市川さんにはいつもご迷惑をかけどおしです。自前のホームページ持つ予定が 全くありませんので、連続投稿御容赦下さい。)
,訂正 ポルカは2拍子,http://www.urban.or.jp/home/nishis/Delius.html


07月28日(火)22時30分24秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,「ピアノのためのプレリュード1.2.3番」もまた、ナンバーのついた作品でし た。しかし 3曲セットで1923年出版されたようで、むしろピアノ曲ポルカと比較してみる ことの方が 面白いと思います。 このポルカは1885年、ディーリアスの最初の出版作品として世に出された ものという ことです。私はショパンに近いと感じました。しかし、ポルカ3拍子の2、3拍目にお得意の 下行半音が頻回に聴かれ、既に彼の特色が出ているといって良いのではないでしょうか。 さらに見逃していけないのは、カーニバルのためのという副題です。そこには群れ 集団に向かう ディーリアスがあるからです。 3曲のプレリュード、これはまた何とはかなく、せつない曲なのでしょう。朝露のような、 シャボン玉のような曲です。彼は1922年に両手の自由を失ったということですが、そのこと を知らなくともクラシックを聴く人は、きっとそういう印象を持つに違いないと思わせる程です。 ひとつのモチーフで3曲は統一されています。第3曲の冒頭で聴かれるメロディー進行は、 最初の4音まで「村のロメオとジュリエット」と全く同じです。ただしロメオでは、第4音を のばしてさらに上昇するのに、プレリュードではスーッと下降してしまいます。私はここに ロマンティシズム(ディーリアスはこのことばを嫌うかもしれませんが)とデカダンスの結合を 見ますが、読み過ぎでしょうか。少なくとも、集団を意識していない自己に向かっている ディーリアスを感じますが、ピアノを弾くかたのご感想を伺いたいと思います。
,ディーリアスのピアノのためのプレリュード


07月26日(日)17時07分57秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,ディーリアスはダンス・ラプソディーを2曲作曲しています。ナンバーのついた 曲は他にバイオリンソナタぐらいで、あとは見当たらないので、何がしかの思い がそこに込められているはずです。1番と、2番にはどのような違いが見られる のでしょうか。気がついたことを記してみましょう。 1番 (1908年 )同年ディーリアス自身により初演。 ラプソディーと名づ けられているが、変奏曲の体裁がとられている。変奏曲といえば、すぐ「アパラ チア」(1902年)を思い出す。このラプソディーの作曲された直前には、 「ブリッグ」が作られていて、これもイギリスのラプソディーとサブタイトルが ついているものの、変奏曲である。どうもグレでの隠遁生活が始まった頃 (1903年)から数年は、変奏曲に興味を示していたのではないか。 ジーグ(?)を主体としているが、変奏ごとに様々なリズム加工も施されて いる。曲は必然的に長くなり、Beechamが指揮のもので2番より7分以上かかる。 Hicox指揮のものでも3分長い。 2番 (1916年)1923年Beecham初演。フルートによるマズルカのテーマ ともう一つオーボエによるテーマを使っていて、テーマ加工は1番に比べ、より 断片的で、和声による変化がより複雑に表現されている。変奏曲形式はここでは 見られない。音構成は1番同様、タンバリン、トライアングルが多用されている。 さらにチェレスタも加わっているようで、楽器の種類が多くなっているはずなの に、実にうまく音の統一性が取られている。短くまとめあげ、オーケステレー ションにも、数段の進歩が認められる。 さて、皆さんはどちらのダンス・ラプソディーが好きなのでしょうか。
,ディーリアスのダンス・ラプソディー,


07月16日(木)21時56分08秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,Delius Collection のCDを、添付の小冊子をひっくり返しながら聴くことが ささやかな歓びを与えてくれています。 Songs of Farewell と Idyllの中の Whitmanの詩(何故か韻を踏んでいない)や台詞もしっかりと収録されていて 嬉しい限りです。 これらの小冊子の中に、プロデューサーのパーマー氏と打ち合わせをしている フェンビー氏の実に良い写真が写っていますね。すいも甘いもかみ分けたよう な風貌、誠実そうな物腰、温かくやさしく慈愛に満ちたムードと雰囲気が手に 取るように伝わってきます。パーマー氏の、和やかな中にも真剣に聞いている 態度にも好感が持てます。 ショーンバーグの音楽解説本の中で見るフェンビー青年は(20代半ば?)、 眼光鋭い精悍な青年といった印象でしたが、年月を経ての彼の変化には 驚かされます。きっと、ディーリアスとの交流の中で、ディーリアスの 人となりや、市川さんの言われる生きざまに少しづつ影響を受けた結果、 そのような変化がもたらされたのでしょう。 音楽そのものだけではなく、音楽周辺のムードや雰囲気までも、フェンビー氏 はディーリアスから遺産として受け取り、今度は私達ファンに少しづつ分け 与えてくれたと思えてなりません。
,フェンビー氏の写真,


07月15日(水)22時00分36秒,市川 千尋,chihiro@mxj.meshnet.or.jp,7月11日はどうもサーバーダウンだったようです。私も夕方アクセスしていましたが、 自分のサイトに繋がらずイライラしていました。アクセスして下さった皆さんにお詫び 申し上げます。 壁紙を変えたりしましたが何だか骸骨が梯子を上っているような変な色彩のためこれもやめ さらに会議室がわかりずらいとの意見もあり統合しました。少しは良くなったと思います。 HMさんも言われるように、彼の音楽の「良さを共有しながらも、人それぞれで、微妙に違う」 点が非常に重要だと思います。ここで彼の音楽は個人個人の”私的なもの”となり 様々なディーリアス論を形作ります。でも案外彼の音楽の一番の良さは「ほっとする」 ことかも知れませんね。 「ほっとする」演奏をひとつ、フェンビー氏の業績を讃えたレコード「フェンビーの遺産」 から彼の指揮での名演は本来の意味で安心します。1981年、彼の晩年の快挙でした。 "THE FENBY LEGACY"-MUSIC OF DELIUS- SONGS OF FAREWELL IDYLL IRMELIN PRELUDE ...etc ROYAL PHILHARMONIC ORCHESTRA conducted by ERIC FENBY UNICORN-KANCHANA DKP 9008/9
,疲れた時の "THE FENBY LEGACY"
,


07月15日(水)20時20分51秒,札幌のHM,cah46130@pop14.odn.ne.jp,7月11日(土)夕方ごろ、アクセス不能で何やら工事中の気配でしたが、 やはり模様替えだったのですね。まずはおめでとうございます。 今迄、バッハ、ブラームス、マーラー、ディーリアスと聴いてきました。 現代音楽(自分としてはシェーンベルク以降)で、これぞという作曲家が なかなか見つかりません。最低5年間聴きつづけて飽きない作曲家のことを 言っているのです。そしていつもディーリアスに戻り、またほっとしています。 ディーリアスの良さを共有しながらも、人それぞれで、微妙に違うところが、 また面白いところだと感じています。
,模様替えお疲れ様でした


, 07月12日(日)23時30分13秒,市川 千尋,chihiro@mxj.meshnet.or.jp,実を言えば過去、メッシュネットの会議室がそのまま埋もれていましたので、今回 整備、再開したものです。このサイトで多くの投稿は期待していません、一番重要 なのは感動の共有ですので、なるべく多くコメントしたいですし、手作りの味を出したいと 考えています。 よろしくお願いいたします。
,会議室の設置にあたり,


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